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~ 竹富島ウェブログ. ~

 

2022年02月のブログ記事

2022年2月22日

竹富島の自然環境とは

エメラルドグリーンの海と草葉の緑黄意気盛んな竹富島。
さらに、赤瓦屋根と白砂の道の人智で創りあげたコントラストに
多くの来島者は魅了されます。

訪れる人々からは、「美しい自然環境」と称賛の声をいただきますが、
実は、島の陸域の自然環境の殆どは、
人の手が加えられた、所謂、「里山」と同じ位置づけです。


1944年(昭和19)米軍が撮影した航空写真(沖縄県公文書館蔵)


9つの御嶽の位置
・六山(玻座間御嶽、仲筋御嶽、幸本御嶽、久間原御嶽、花城御嶽、波利若御嶽)
・八山(清明御嶽、国仲御嶽)
・真知御嶽

太平洋戦争(1941~1945)終結後、本土や台湾へ出稼ぎに行っていた島民は、
終戦後の混乱によって生活の場を失い、そのほとんどが島に戻ってきます。
小さな竹富島には約2,300人ほどの人々が暮らすこととなり、
島民の食糧を確保するために御嶽と防風林以外は畑として耕作されていました。
米などの島内でまかなえない食糧は西表島まで通耕し、
大量の食糧を運ぶために西桟橋が拡張(1950)されています。

(ta)

2022年2月18日

ゆがふ館で頒布している書籍のご紹介(その3)

ゆがふ館で頒布している書籍のご紹介。
今回は、日本民藝協会が発行している機関誌、
月刊『民藝』をご紹介いたします。

月刊『民藝』は、
1939年(昭和14)4月に発刊し、今月で通巻829号を数えます。
日本各地の伝統工芸品や民芸品の作り手のご紹介、
作り手や使い手の言葉を通じて、各地域の伝統工芸品の保存継承を担っています。
使い込んでいくうちに洗練されていく「用の美」を追求し、
モノづくりの美しさ、大切さを発信していると言えるでしょう。

竹富島と日本民藝協会との結びつきは古く、
民芸運動の担い手のひとりであった
元倉敷民芸館長の外村吉之介先生が、1957年(昭和32)に竹富島に来島して以降、
ミンサー織をはじめとする織物や民具類を全国に紹介するほか、
1971年(昭和46)年の外部資本による土地買収に端を発した、
まちなみ保存の活動にも力を貸してくださいました。

そして、何よりも大切なことは、
「古いものは宝であり、これを遺し、繋いでいく」という
竹富島の考え方を称賛し、物心両面で島民の暮らしを支えてくれたことです。

ゆがふ館で月刊『民藝』が頒布されるきっかけとなったのは、
2009年4月に竹富島で第131回日本民藝夏期学校が開催されたことです。
沖縄を代表する写真家のひとりである、
大塚勝久さん撮影の「布晒し」が表紙となった通巻675号は竹富島の特集で、
ここからご縁が生まれまています。

なぜ“観光地”の竹富島に月刊『民藝』が頒布されているの…
と意外なお問い合わせをいただきますが、
竹富島は、「民芸の島」としても沖縄県内で知られています。

(ta)

2022年2月11日

ゆがふ館で頒布している書籍のご紹介(その2)

ゆがふ館には、ここでしか購入できない貴重な書籍も頒布しています。
今回は、石垣竹富郷友会西会発行の創立40周年記念誌『なごみ』をご紹介します。

八重山地方の各地域には、
各字の出身者で構成される郷友会(きょうゆうかい)という組織があります。
竹富島には、東京、石垣、那覇を拠点とした郷友会組織がそれぞれ活動しており、
東京竹富郷友会は97年、
石垣竹富郷友会は75年、
沖縄竹富郷友会は71年もの歴史を有します。
そのなかでも、石垣島には、竹富島の3集落ごとの独自の郷友会組織があり、
東集落はあずま会、西集落は西会、仲筋集落は石垣仲筋会が活動し、
種子取祭や各集落の取り組みをサポートしています。

あずま会は創立35周年記念誌、石垣仲筋会は創立50周年記念誌など、
それぞれが活動の軌跡を記していますが、
ゆがふ館では西会の創立40周年記念誌を頒布しており、
濃密な郷友会活動や島との連携などを知ることが出来ます。

『なごみ』は平成18年(2006)に発行し、
石垣竹富郷友会の一大行事である「石垣竹富郷友会大運動会」での取り組み、
太平洋戦争終結直後の竹富青年団発行の『団報』、
喜宝院蒐集館に収蔵されている屋判などの貴重な情報が記されています。

『なごみ』は在庫僅少であと17部ほどしか残っておりませんが、
竹富島の過去と未来を繋ぐ貴重な資料として、
今後も活かされていく書籍となるでしょう。

(ta)

2022年2月8日

館内事務所工事のお知らせ

竹富島ゆがふ館ご来館予定の皆様へ

本日(8日)より2月末日の工期で、
ゆがふ館事務所内の防腐剤塗布作業に伴い、
事務所をカウンター前に移動しております。
館内が手狭になるため、
ご来館の皆様方へは何かとご迷惑をお掛けするかとは存じますが、
ご容赦くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。

西表石垣国立公園
竹富島ビジターセンター運営協議会

2022年2月1日

ご来島の皆様へのお願い

令和4年1月29日に放送された
NHK『ブラタモリ』では、
「〜竹富島に“生きる”とは?」のテーマで竹富島が特集されました。

・まちなみ保存と伝統的家屋、
・伝承と科学的見地からみた島の成り立ち
・「六山」の伝承と島の暮らし
・農耕と祭祀、そして日常に溢れる祈り

大反響を頂き、島で暮らす私たちは大変うれしく存じます。

しかし、竹富公民館では、この度の撮影に際し特別に許可を出しております。

物見遊山での御嶽への立ち入りは固くお断り申し上げます。
くれぐれもご遠慮いただくようお願い申し上げます。

西表石垣国立公園竹富島ビジターセンター運営協議会


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