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~ 竹富島ウェブログ. ~

 

2015年12月のブログ記事

2015年12月27日

年末年始の開館状況について

平素は「西表石垣国立公園竹富島ビジターセンター竹富島ゆがふ館」を

ご利用いただき、まことに有難うございます。

年末年始の開館状況は、

通常通りの開館(8時~17時)となりますので、

年末年始を竹富島でお過ごしのみなさま、

ぜひともゆがふ館へ足をお運びください。

島の暮らしを通して積み重なって形づくられた「竹富島の文化」を

視覚・聴覚を通じて感じることができます。

島の祭事行事を記録した「テードゥンアーカイブ」もご覧いただくことができます。

 

天候がおもわしくなくても大丈夫。

そんなときは、ぜひゆがふ館へお越しくださいませ。

 

 

2015年12月21日

沖縄県立芸術大学との芸能交流会

12月19日の夜、竹富島まちなみ館において

「平成27年度第8回沖縄県立芸術大学移動大学芸能公演」が開催されました。

県立芸大が学ぶ知識や経験を地域の皆さまにお伝えすることを趣旨とし、

この日の午後は、竹富小中学校で子どもたちへ様々なプログラムを

提供していただきました。

そして、多くの島の方々が待ちわびていた夜の芸能交流会は、

大変有意義な交流会となりました。

 

第1部は、

沖縄県立芸術大学付属研究所研究員

蘆姜威氏による空手演舞が披露されました。

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第2部は琉球芸能公演と題し、

竹富島の芸能と県立芸大生による琉球古典舞踊が披露されました。

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座開きは子どもたち。芸大生の演技指導者でもある比嘉いずみ氏が稽古をつけ、

竹富島の子どもたちも舞台に立ちました。

 

竹富島からは3点の芸能を提供しました。

東集落「真栄」 仲筋集落「仲筋ぬヌベー」 西集落「八重山下る口説」

いずれも種子取祭に奉納する芸能で、東集落・仲筋集落は村を代表する舞踊

フーブドゥイを提供します。西集落は、沖縄本島の「上る」「下る」口説と

の違いを堪能してもらいたいとして、「八重山下る口説」を提供しました。

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竹富島の芸能のあとは、県立芸大生による芸能の披露です。

 

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琉球古典芸能の代表といえば「四つ竹」。一糸乱れぬ舞いには圧倒されました。

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薩摩(鹿児島)への往路を舞踊化した「上る口説」

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芸大生の創作舞踊「雨降花染」

所作の切れのよさと巧みさ、滑稽さで会場は笑いに包まれます。

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八重山の芸能も披露しました。「鳩間節」「黒島口説」

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三線の独奏も披露していただきました。

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古典舞踊「醜童(しゅんどう)」。仮面をつける古典舞踊は初めて観ました。

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こちらも沖縄を代表する雑踊り「加那よ天川」。

会場からは手拍子も鳴り響きました。

 

「歌と踊りの島」である沖縄の芸能を学ぶ県立芸大生とあって、

技術の高さは目を見張り、演技指導者の見識や芸大生の意識の高さを

強く感じることができました。

さらに、

竹富島における「奉納芸能」と沖縄島における「宮廷芸能」の違い、

八重山古典芸能と沖縄古典芸能の違いなども十二分に感じることができ、

大変有意義な交流会であったと思います。

また、県立芸大の学生からは、

「芸能の島として知られる竹富島で芸能を披露できて嬉しかった」

「竹富島の舞踊や地謡の持つ“雰囲気”こそが芸能の本質であり、

これを感じることができた」などのご感想をいただきました。

 

波照間永吉先生をはじめとする沖縄県立芸術大学の先生、学生方、

竹富町教育委員会のみなさま、ありがとうございました。

 

(ta)

2015年12月19日

平成27年の師走

師走に入り、晴れ間がほとんど見られない八重山地方。
2日と本日19日の2日間だけが本当の「晴れ間」と言えます。
空を覆う厚い曇と北風がもたらす冷たい風は、
南国の島々とは言えども、冬の到来を実感します。

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曇天からもたらされる雨は植物の生長を促し、
そのわずかな「晴れ間」を見計らって、
虫たちが花の蜜を得ようと群がります。

昨日ゆがふ館を訪れた来館者のお問い合わせのなかで、
「たくさんの蝶が見たい」とのご要望がありましたが、
今日の午前中でしたら、
嬉々と咲く花に群がる蝶を見ることができたでしょう。

午後に入り再び雨への不安を募らせると、
長命草の花に集っていた蝶は飛び去り、
群がるのは銀色の蠅たち。

今夜は、沖縄県立芸術大学との芸能交流会が行われる竹富島。
人の暮らしと昆虫たちの暮らしの違いを垣間見た、
ほんのわずかな時間でした。

(ta)

2015年12月16日

ナーキ祝い

種子取祭(タナドゥイ)で蒔いた種子がすくすくと育つようにと
祈願するナーキヨイが、一昨日(14日)に執り行われました。
ナーキヨイは、旧暦11月の十干ツチまたはキの日を選んで行います。

竹富公民館執行部と神司は、
公民館が管理するムラオン(国仲御嶽、清明御嶽、西塘御嶽)
を参拝したのち、
それぞれが所属するムーヤマ(六山)の氏子たちが管理する
ムトゥヌヤマへ参拝します。

花城御嶽の場合、
祭の庶務を担うオンブサ(御嶽補佐)が神司を9時頃西塘御嶽に迎えにいき、
トゥヌイムトゥ(殿居元・御嶽の統括者の家)のアサイヤから参拝をはじめます。

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アサイヤでは、
屋敷の土地の神が祀られるジージョオン、ザートゥク(床の間)を参拝し、
シュナイを神供物として捧げます。
(高膳にのせると、「ブン」を呼び方が変わります。)

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ナーキ祝い、豊年祭初日の供物として捧げられるシュナイ。

● 供え物の配置上の決まりごとは
前列右 長命草和えもの(大地に生きる力の象徴)白ゴマを振りかける
前列左 パパイヤ和えもの(子宝に恵まれる。栄り繁昌の象徴)白ゴマを振りかける
後列右 もやし和えもの(いつまでも若々しく、若さの象徴)白ゴマを振りかける
後列左 カーナ(海草)和えもの(大海に生きる力の象徴)白ゴマを振りかける
中列中 長命草を山盛りにしタコ・豆腐など9切の切り身を盛りつけ、藁で縛る
    (タコは縁起物、豆腐は畑の肉と称される縁起物)

その他の皿は何を供えても良い。材料が豊富な食材を用いる。
一般的なのは、長命草、秋ののげし、大根の葉など。彩りのある素材を用います。

ブンは神に捧げたのち、神司、女性、男性の順番で箸をつけます。
その際、神司は必ず中列中の皿から箸をつけます。

トゥヌイムトゥでの参拝を終えたのち、
11時には東美崎御嶽の参拝し、
14時には花城御嶽を参拝します。

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花城御嶽のウブ。本来女性の氏子全員でウブ入りをするのですが、
降雨のためウブ入りは神司と次司で行いました。

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拝殿には女性のみが入ることが許され、
男性陣は拝殿の外で女性が執り行う儀式を待ちます。

ナーキ祝いを終えると、
いよいよ年の瀬を感じはじめる竹富島です。

(ta)

2015年12月15日

『ゆがふ館だより』 No.52 発行いたしました。

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『ゆがふ館だより』N0.52(平成27年12月15日号)発行いたしました。
今号では「~芸能の島、竹富島~」と題し、
種子取祭(タナドゥイ)を代表する6点の奉納芸能をご紹介しています。
館内にて配布いたしますので、
ご覧くださいませ。

2015年12月1日

「島の子どもたちの草玩具づくり」展開催しました!

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竹富小学校の子どもたちと
お年寄りをはじめとする島民との皆さんとの交流会「ふれ合い学級」。
今年は9月25日に開催されましたが、
その際、子どもたちが島民から教わって製作した草玩具を、
竹富小中学校からお借りして展示いたします。

ふれ合い学級で製作した草玩具の展示は今回が初めてです。
ぜひ、ご来館の際は足を止めていただき、
子どもたちの“手わざ”をご覧いただきたいと存じます。

会 期:平成27年12月1日(火)~平成28年1月7日(木)
会 場:竹富島ゆがふ館テードゥンギャラリー前
主 催:竹富町立小学校ならびに子どもたち


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