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2014年09月のブログ記事

2014年9月9日

十五夜祭

20100922junguya

旧暦の8月15日の9月8日は中秋の名月。
暦のもっとも早い十五夜だそうです。
竹富島でも、祭事として十五夜祭を行います。
夜にお月見をするだけではなく、夕方から3集落の旗頭を出し、棒術の演舞を披露し、
福の神から種子をいただき、綱引きします。

全国でも十五夜のお祭りをする地域は多いようです。
綱引きもこの日にするところもおおいとか。
十五夜は農耕の祭りとしてあり、対象作物は、芋、小豆など。
そして、綱引きも行われている地域もあります。
綱引きは、その年の豊作を占う儀式とされているようです。
そうみると竹富島でも共通点は多し。
芋を飾り、小豆の付いた餅を食します。
そして綱引きをします。

現代において、同じ日に、同じ目的で全国で祭り事が行われることに感謝さえ覚えます。

2014年9月6日

第37回テードゥンムニ大会

昨晩は、竹富小中学校PTA主催による

第37回テードゥンムニ大会が開催されました。

テードゥンムニとは、「竹富島言葉」いわゆる竹富方言のこと。

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会場となる竹富島まちなみ館には、多くの島民をはじめ観光客が集いました。

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座びらきとなった竹富保育所の園児たちによるわらべうた。

 

竹富小中学校の児童生徒たちは、

この日の発表に備え、ご両親やおじいちゃんおばあちゃんから、

さらには地域のお年寄りのところへ足しげく通い、

落ちたフクギの実を集めたり、庭の清掃を手伝いつつテードゥンムニを習います。

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竹富島の大切な諺のひとつ、

「ムニ バッキタ シマバッキ シマ バッキタ ウヤバッキルン」

(言葉を忘れたら 島を忘れ 島を忘れたら 親を忘れる)

テードゥンムニ大会を開催することによって、このことわざばかりでなく、

世代をこえて、島の文化の核となるテードゥンムニをみんなで守っていこう

という意識を共有します。

この意識こそが、

「ケーラシ テードゥンムニユ マムリオーラ クヌ ファーマーユ スダティオーラ」

(みんなでテードゥンムニを守っていきましょう、この子どもたちを育てていきましょう)

に繋がっていきます。

 

ご父兄をはじめ地域の皆さま、竹富小中学校教職員の皆さま、

そして、竹富島の子どもたち。

今年も上等なテードゥンムニの発表を聞かせていただきました。

シカイト ミーハイユー

 

(ta)

 

 

 

 

2014年9月2日

ユーンカイ (世迎い)

昨日(9月1日)は旧暦の8月8日にあたります。

竹富島では、ユーンカイ(世迎い)の神事が執り行われました。

早朝、竹富公民館執行部ならびに神司は、

西桟橋とコンドイ浜の中間に据えられたニーラン神石の前に

供物(三合米、御酒、真塩)を捧げ「トンチャー」を謡います。

yuhnkaiのコピー

その後一行は仲筋集落住民の歓迎を受け、

幸本御嶽へと参拝し、クックバー(小底場)と呼ばれる小高い丘へ上がります。

そこで改めて「トンチャー」を謡い、

仲筋井戸前にて玻座間(東西)集落住民の歓迎を受け

西塘御嶽前でガーリ(乱舞)を行いました。

 

竹富島では、

ニーラスク・カネーラスクの神々から種子籾を授かりました。

授けられた種子は、

シチマツリで大地と井戸水を清め、タナドゥイで蒔きます。

(ta)

 


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