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2013年09月のブログ記事

2013年9月23日

「秋」きたる

今日は新暦の9月23日で旧暦だと8月19日。

二十四節気の「秋分」にあたります。

亜熱帯地方の竹富島。

四季があまり感じられないと思いがちですが、

季節の節目は暮らしてみると十分感じることが出来ます。

19時前には陽が落ち、

夜には戸を開けっ放しにして過ごすと肌寒く感じます。

今年の夏の開放感は少しずつ終わりを迎えているようです。

その竹富島は、

9月30日に節祭を迎え、ますます秋色の濃さを増していきます。

2012shichi

写真:2012年の節祭。根原屋のザー

今日は三連休の最終日。

思う存分竹富島を満喫していただきたいと思います。

(ta)

 

2013年9月21日

9月21日、今日のゆがふ館

平成25年9月期2回目の3連休を迎えましたが、

八重山地方は台風19号の影響で強風が吹き荒れれるあいにくの天候。

しかし、

石垣島からの定期船が終日欠航と思われた3連休初日でしたが、

午前8時より通常通り定期船は運航を開始しています。

海のレジャーは危険が伴うので避けたほうがよさそうですが、

美しいまちなみを眺めにぜひ竹富島へいらしてください。

ご来島の折には、

桟橋待合所から徒歩30秒のゆがふ館へもぜひお越しください。

DSC00752

(ta)

 

2013年9月19日

十五夜祭(ジュングヤ)

旧暦8月15日

今日は中秋の名月

日本列島は台風18号の形跡に悩まされ、

19号の接近に恐々としている最中のひと呼吸です。

昨夜、すでに大きな月が顔をだしていました。

外灯の少ない島での月は、とても明るく平安時代を彷彿とさせます。

しかし、月が上がっている時は月明かりで星は見えなくなりますので悪しからず。

月を愛でる今日の日は、竹富島でも十五夜祭(ジュングヤ)が行われます。

jyunnguya2012

十五夜祭は豊作祈願祭であり、男の祭りです。

昼~夕方(3時過ぎ)より、竹富小中学校校庭で行われますので、お時間のある方は覗いて見てください。

夜は各集落会館にて十五夜の餅やススキを供えて月見をします。

皆様にとっても良い一夜になりますように・・・。

2013年9月13日

キツガン(結願祭)

1年間の願いを解くまつり、結願祭。

1年間の願解きの祭は八重山の各地域で執り行われており、

小浜島の結願祭は国の重要無形民俗文化財に指定されています。

 

竹富島の結願祭は、旧暦8月最初のみずのえ・みずのとの日を選び、

今年は9月13・14日の2日間にわたって執り行われます。

竹富島の結願祭は創始が明らかで、

1875(明治8)年、当時の役人であった知念与人の呼びかけにより始められた

と伝えられています。

 

1日目は神司の夜籠り(清明御嶽、西塘御嶽、幸本御嶽)

2日目は島内22か所の拝所を訪れ1年間の感謝、来年の豊穣を祈願します。

さらに、結願祭のハイライトといえるのが奉納芸能。

2日目の14時頃から清明御嶽に設けられた舞台にて島民が芸能を奉納します。

毎年必ず奉納するのが「始番狂言」「芋堀狂言」の2点。

 

「始番狂言」は、

4名の老人が神へ豊穣を授かったことを感謝し、子どもたちが演ずる芸能を

愉しみながらほろ酔い気分で幕引きする予祝狂言。

shiban

「芋堀狂言」は、

稔った芋を収穫する2名の女性と芋を運ぶ男性とのユーモラスな会話を通じて、

芋が収穫できる喜びを表現する予祝狂言です。

imohori

いずれも台詞はテードゥンムニ(竹富島言葉)で、

特に「芋堀狂言」の台本は基本的にはあるものの、

演者のアドリブを織り交ぜた軽妙なテードゥンムニによって会場を湧かせられるか

が決まるといっても過言ではないほど難易度の高い狂言です。

 

二つの狂言には、悪名高き人頭税時代(1637年~1902年)の名残りや

明治維新(1868年)により日本が新たな国の制度に変革した雰囲気などを

感じることができますが、

結願祭がはじめられた4年後、

明治政府は琉球王国を併合するいわゆる「琉球処分」を断行します。

こうした大きな歴史の流れを理解しながら、

小さな島で奉納され続けている狂言を見学するのも面白いかと思います。

(ta)

 

 

 

 

 

 

2013年9月12日

ユーンカイ (世迎い)

今日は旧暦8月8日。

竹富島では、ユーンカイの神事が執り行われました。

2013yuhnkai01

ユーンカイは、

西表島古見集落,新城島,小浜島などで伝承されるアカマタ・クロマタや、

西表島干立・祖納の節祭、石垣島川平集落節祭のマユンガナシと同様に、

竹富島における来訪神(ニライ・カナイの神)を迎える儀式といえます。

遥か彼方から種子籾を満載した船が竹富島を訪れ、

ニーランの神が竹富島の神々に対し、

「ひとつ、この種子を八重山中に配ってほしい」と依頼します。

竹富島の神々はコンドイ浜入口のニーウスイで一休みしたのち、

クックバーという小高い丘に登り、

ハヤマワリハイダチの神に種子を八重山中に配らせたという伝承が遺されています。

2013yuhnkai02

この伝承に基づき、

竹富公民館執行部と神司は祭を執り行います。

朝の7時からはじまり10時前には執り終える比較的短い祭ですが、

竹富島にユー(「世」豊穣のこと)をもたらす大切な神事です。

(ta)

 

2013年9月7日

第36回テードゥンムニ大会

昨晩は、竹富小中学校PTA主催による

「第36回テードゥンムニ大会」が竹富島まちなみ館にて行われました。

テードゥンムニとは、「竹富島の言葉」の意味です。

teedunmuni01

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ムニバッキタ シマバッキ   (言葉を忘れたら 島を忘れ)

シマバッキタ ウヤバッキルン (島を忘れたら 親を忘れる)

ということわざを遺す竹富島。

言葉は文化であり、その言葉に触れることにより

自らが竹富島で暮らしている意味を理解し、

さらにそのルーツである祖先あるいは先人を大切にする気持ちを育む。

このことわざは、

竹富人(テードゥンヒトゥ)の精神の骨格といえます。

teedunmuni04

昭和52(1977)年に第1回を開催したテードゥンムニ大会も今年で36回。

時代の移り変わりにより、

今の子どもたちは昔に比べてテードゥンムニに触れる機会も時間も

少なくなってることでしょうが、

昨晩の子どもたちのテードゥンムニはとても上手だったと思います。

シカイト ミーハイユー

teedunmuni03

(ta)

 

2013年9月4日

ヤツガシラ

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ゆがふ館の前庭に見たことのない鳥がいました。

縞柄&鶏冠が見えますでしょうか?

調べてみると“ヤツガシラ”でした。

日本に飛来するのも珍しい鳥のようです。

急いで写真を撮りましたので、画像が非常に悪いです。

少しでも近づくと飛んでいってしまいます。

詳しくは野鳥の会のHPよりご覧下さい。

http://www.birdfan.net/pg/kind/ord15/fam1503/spe150300/

2013年9月1日

「八重山の自然と暮らしの合同写真・ポスター展」

いよいよ1年間でもっとも祭事行事が集中する9月がやってきました。

こうしたなか、

ゆがふ館てーどぅんギャラリーでは、

本日より9月30日まで八重山郡内の自然環境や暮らしの保全・継承に取り組む

13団体および2名の活動を紹介する

「八重山の自然と暮らしの合同写真・ポスター展」

(◆主催:「八重山の自然と暮らしの合同写真・ポスター展」実行委員会

(◆後援:WWFジャパン

を開催いたします。

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琉球諸島の最南部に位置する10の有人島と多くの無人島によって構成される

八重山諸島は、固有種・固有亜種も含めて多様な生物が生息しており、

さらに厳しくも豊かな自然のもとで個性ある文化が花開き、

自然とともにある暮らしの文化が息づいています。

しかし、近年、地球温暖化や外来生物の侵入、近代化や都市化、

ライフスタイルの変化などにより、豊かな自然と文化の保全、継承が

難しくなっていくことが懸念されます。

そこで、改めて八重山の自然の豊かさ、暮らしと自然の関わりについて

ともに考える機会を持ちたいと合同写真・ポスター展を開催いたします。

この企画展を通じて八重山の島々の自然と暮らしの保全・継承に取り組む

団体・グループ・個人が緩やかにつながり、

それぞれの活動が活性化することを期待しています。

(「八重山の自然と暮らしの合同写真・ポスター展」趣旨要約)

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