竹富島では8月12日~14日にかけてお盆です。
今年は旧暦の沖縄のお盆と内地のお盆が重なったこともあり
沖縄への帰省がしやすい様子。
たくさんの人が島へ帰っていらっしゃいます。
今年は、さまざまな思いが重なるお盆。
全国でもそれぞれのお盆が過ごされていることでしょう。
竹富島のお盆はコチラ
初日は「迎えの日」、二日目が「中ショーロ」、三日目は「ウクルヒ(送る日)」と呼び、
三日間ご先祖様を供養します。
各家では、ショーロガナシ(ご先祖様)をあの世からお迎えし、たくさんのごちそうで迎えます。
迎えの日のお供え物の特徴としてズーシーを準備するのが慣わし。
沖縄では有名な炊き込みご飯です。そして三日間、朝昼晩と食事の準備をしますが、
その際にミジヌクで清めます。
ミジヌクとは施餓鬼への供物とされ、大きなお椀に茄子やキュウリを刻みお米(粟)を加えて
水を張ったものをマーヤブ(メドバギ)の枝で庭へまき散らします。
迎えの準備が終わると、門前でかがり火をたきご先祖を迎え入れます。
そして夜、アンガマが家々を訪問します。
アンガマとは念仏行列のこと。月夜のもと、ジカタ(地謡)の奏でる音色にのり、
あの世からの訪問者としてクバ笠に手ぬぐいで顔を隠した姿の若者たちが、
各家の仏壇の前庭においてアンガマ踊りでショーロガナシ(先祖の霊)をもてなします。
先ず、日によってちがうニンブチャー(念仏歌)で始まります。
ニンブチャーには、孝行念仏・七月念仏・無蔵念仏・園山念仏・かなし念仏などがあります。
他にも踊りを見たいといった先祖の声(裏声)が合図となり、様々な踊りが披露されます。
また、青年会によるエイサーの太鼓の音が響き渡り、盛り上りを見せます。
三日目は、ウクルヒ。ごちそうやウチカビ(紙でつくられたお金)とともにご先祖様を
あの世に送ります
ウチカビは送りの日に燃やし、ご先祖様にあの世へ持ち帰ってもらいます。
ウクルヒの翌日は、「スードーリ」を行います。早朝に各集落ごとに集合し、
見送られてもまだ帰ろうとしないご先祖様に帰っていただくためや、
お盆の間にきちんと送られることがなかった無縁仏などを払い、
集落の道を清める意味合いとして、道の修復と掃除をします。