July 07, 2011

西塘ばんはじり(西塘大祭)

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竹富島最大の偉人、
西塘大主の遺徳を偲び感謝する神事
西塘ばんはじり(西塘大祭)が昨日から執り行なわれています。
竹富島では数多くの祭が執り行なわれていますが、
西塘ばんはじりは、
始まりの由来が判る数少ない祭のひとつです。


(ta)

~ 西塘祭の始まり ~

竹富島では西塘の子孫が絶えたので、
西塘をまつる方がなく、
部落で時々お祭を施行していた。
処が今より百十一年前、弘化三(1846)年
竹富島には農作物の豊穣がなく、珍しい害虫が発生して、
島の農作物は勿論、雑草に至るまで喰い尽し甚だしい事には
民家まで這入ってきた。
島民は何事かの不吉の前兆ではないかと懸念していた所へ、
大浜津良という老人が神懸かりして、高下駄をはき、
黒木の杖をついて夜明け頃各部落を廻り
親見世役人玻座間与人、部落の責任者大山親雲上、
両人よく聞け、この津良は西塘の使いであるぞ、
「両人は島民の苦しい生活を見ているか」
「島の枯れゆく姿を見ているか」
「害虫が発生している原因を知っているか」
「島の役人達、村の責任者達は、島の五穀豊穣、害虫駆除の
祈願祭を近日中に施行せよ」
神々のご照覧あって島民は救われるでしょう。

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7月6日夕刻 幸本御嶽

そこで、
玻座間与人と大山親雲上は早速、島民を集め協議の結果、
毎年6月西塘祭を挙行することに決し、
牛一頭を屠って盛大に行なう事になった。
其の後お神の御加護により、農作物が稔り、
民生活安定し幸福を招いている。

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7月7日早朝 清明御嶽

出典:『西塘傳』
   與那国善三、上勢頭亨共著 沖縄西塘会発行 1957年

投稿者 takidun : July 7, 2011 10:01 AM