集落の空き屋敷や耕作されていない畑など、
竹富島ではいたるところに群生する
シロバナセンダンソウ。
除草の際、種子や葉が軍手や衣類に付着するため、
“ムチャラー”
と呼ばれ、あまり島人からの評判は芳しくありません。
生命力が強く、ギンネムと共に荒地の象徴ともいえる
シロバナセンダンソウですが、花には沢山の蜜を蓄え、
蝶や蜂、蝿までが群がる虫たちの“食糧庫”ともいえます。
そればかりか、
家畜の餌としても活用することができ、
葉は和えものとして私たち人間も食べることができます。
風が穏やかで陽ざしがこぼれる日には、
竹富島では日本最大級の蝶、オオゴマダラをはじめ
沢山の蝶を見ることができます。
島内のいたるところで多種多様な蝶を見ることができ、
多くの人々の心を和ませます。
それは、
もしかすると、私たちが躍起になって除草している
シロバナセンダンソウのお陰かもしれません。
(ta)