December 12, 2010

鍛冶工狂言(かざくきょんぎん)

鉄で作られた農具は、
木器や石器に比べるとはるかに生産力が向上します。
しかし、
沖縄には鉄の原料となる鉄鉱石や砂鉄が採れないため、
大和から鉄を購入し農具を制作していました。

作物の種子と同じく貴重な鉄。

種子取祭の奉納初日、
必ず奉納される呪狂言(ジーキョンギン)のひとつで、
一番最初に奉納されるのが、鉄の重要性を物語る

「鍛冶工狂言」です。

鍛冶工主(カザクシュー)が
鞴親父(フケイージャ)、前打(まいうち)甲と乙の3名と共に、
ヘラ、クワなどの鉄農具を制作します。

鍛冶工狂言の特徴は、
笑し狂言(バラシキョンギン)の要素を
含んだコミカルな動きや台詞は勿論のことですが、
何といっても
韻を踏んだ飾口(カザングチ・祝詞)の美しさが際立ちます。

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写真は2008年10月17日奉納「鍛冶工狂言」


今日は旧暦11月7日。

竹富島では、
鍛冶に欠かすことの出来ない、
火と風と水に感謝する神事“鍛冶屋の願い”
が執り行われました。


鍛冶工狂言と同様に、
鉄器の大切さを今もなお伝えています。

(ta)

投稿者 takidun : December 12, 2010 04:07 PM