November 03, 2010

生物多様性国際締約国会議と竹富島

愛知県名古屋市で開催されていた
生物多様性国際締約国会議(COP10)は、
10月29日、「愛知ターゲット」「名古屋議定書」を採択して閉会いたしました。

「生物の多様性の保全」、
「持続可能な利用および遺伝資源の利用から生ずる利益の公平かつ衡平な分配」

の2点が条約加盟国193カ国によって主に話し合われましたが、
後者の利益配分を巡り先進国と途上国との意見の相違によって、
採択に至るまで協議は難航しましたが、最終的には全加盟国が合意に至りました。

ところで、
「遺伝資源の利用から生ずる利益の公平かつ衡平な分配」
とは一体どのような意味なのでしょうか。
採択された内容を要約すると以下の通りとなります。

 1. 動植物の遺伝資源(生物資源)の利用で生じた利益を公平に配分する。
 2. 遺伝資源と同様に、先住民の伝統的な知識も利益配分の対象とする。
 3. 遺伝資源の入手には、資源の提供国から事前の同意を得る。
 4. 多国間の利益配分の仕組みを検討する。
 5. 人の健康上の緊急事態に備えた病原体の入手に際しては、
   早急なアクセスと利益配分の実施に配慮する。
 6. 加盟国は企業や研究機関が入手した遺伝子資源を不正に利用していないかチェックする。

さらに、「愛知ターゲット」では、2020年までに保護区域を、陸域17%、海域10%に
拡大することが採択されています。


つい、遠い世界での話と考えがちなCOP10での議題ですが、
生物多様性の概念には、
「全ての生命形態とそれら相互の関係性、さらには文化の多様性をも含むものでなくてはならない」
と述べています。

つまり、文化の多様性も「生物多様性」の概念に含まれます。


竹富島には、先人から受け継いだ、
御嶽や祭事を大切にする島民性。
言葉やうた、芸能を育み、継承しようとする精神。
魚介類を乱獲から防ぐため、まちなみ保存地区を拡大してイノー、リーフを保護した行動力。
があります。


COP10で議論された概念。
竹富島ではこれらがしっかりと島を支えています。


(ta)

投稿者 takidun : November 3, 2010 12:21 PM