9月15日、ユーンカイの儀式が終了したのち、
竹富公民館執行部と神司は、
種子取祭の舞台となる世持御嶽の香炉を交換しました。
世持御嶽には、
火の神(ピーヌカン)と農耕の神が祀られていますが、
今回の交換は、
昨年の種子取祭において、火の神の香炉が
割れていたことによるものです。
神聖な香炉を交換することは滅多にありませんが、
割れている香炉を使うのは失礼にあたるとのことで、
昨年度の公民館執行部と神司が相談したのち、
前公民館執行部3名が香炉を寄贈する形式で、
今回の香炉の交換の儀が行われています。
香炉の制作者は、
竹富島でアトリエ五香屋を主宰する
陶芸家の水野景敬さん。
作陶するにあたり、香炉が収縮しない温度
を設定することに一番気を使ったそうです。
丹精込めてつくり上げた二つの香炉。
今年の種子取祭も着々と準備が進められています。
(ta)
投稿者 takidun : September 17, 2010 04:33 PM