September 09, 2010

結願祭

一年間の願いを解く祭、結願祭は、
1875(明治8)年の害虫被害による凶作は、
一年の最後の願掛けを行なっていないからだという
当時の役人であった知念与人(ちねんゆんちゅ)の発案により、
旧暦8月のみずのえの日に始められました。
一年の締めくくりということもあり、
初日は神司の夜篭り、翌日は竹富島の主な拝所を祈願します。
そのため、神司と公民館執行部にとっては忙しい祭となります。

~結願祭の神事について(二日目)~ 
午前6時より参拝開始(供物は22箇所用意する)
 祈  願  先           参 拝 者
 1 弥勒奉安殿        一般有志(島の役職者) 執行部
 2 玻座間御嶽        神司 一般有志(島の役職者) 執行部
 3 世持御嶽          神司 一般有志(島の役職者) 執行部
 4 仲筋御嶽          神司 一般有志(島の役職者) 執行部
 5 幸本御嶽          神司 一般有志(島の役職者) 執行部
 6 国仲御嶽          神司 一般有志(島の役職者) 執行部
 7 久間原御嶽        神司 一般有志(島の役職者) 執行部
 8 花城御嶽          神司 一般有志(島の役職者) 執行部
 9 波利若御嶽         神司 一般有志(島の役職者) 執行部
10 西塘御嶽          神司 一般有志(島の役職者) 執行部
11 清明御嶽          神司 一般有志(島の役職者) 執行部
12 東美崎御嶽        花城御嶽神司
13 美崎御嶽(親泊御嶽)  玻座間御嶽神司
14 ニーラン          仲筋御嶽神司
15 西美崎御嶽        生盛屋 男司

  ~担当神司、祈願終了後清明御嶽に集合~

16 真知御嶽          神司 執行部  東里屋 根本屋
17 根原金殿(根原屋)    神司 執行部

 午後2時迄に参拝終了


 清明御嶽にて奉納芸能開始 午後2時頃


清明御嶽で行なわれる奉納芸能では、
『始番狂言』と『芋掘狂言』が必ず奉納されます。
『始番狂言』は当時の狂言方であった有田加那が創作しており、
今でも、総指揮ぬ前(しゅっきぬまい)役は有田屋一門が演じることになっています。
カンカン帽子を被り、手には日の丸の扇子。
奉納が始まって以来変わらない小道具が、結願祭の歴史を感じさせます。

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『芋掘狂言』は現在演じられる狂言のなかで、
演者にとってもっとも難しい狂言といわれています。
結願祭の狂言はテードゥンムニ(竹富島言葉)で演じられており、
『芋掘り狂言』を演じる際、見学する島人の笑い声が

「演技が面白くて」笑っているのか、
「テードゥンムニのイントネーションがおかしくて」
笑っているのか判らなくなるそうです。

npuri.JPG

結願祭が始められた頃、
日本は明治維新を経て富国強兵の国家を目指します。
こうしたなか、1879年に「琉球処分」が行なわれ、
琉球王国は日本の近代国家のなかに強制的に組み込まれ、
新たに沖縄県が設置されていきます。

(ta)

投稿者 takidun : September 9, 2010 04:14 PM