昨日(17日)は、竹富島ゆがふ館主催による
「竹富島の文化財めぐり」が開催されました!
天候不良による順延で、3月の慌ただしいなかの
開催でしたが、10名のかたにご参加いただきました。
この日は、竹富島における一大行事である
竹富小中学校の卒業式が開催されているため、
島民への周知は極力控え、石垣島在住の皆さまを中心に
ご案内しています。
昨年度は
西表石垣国立公園~種子取祭~ミンサー帯~
重要伝統的建造物群保存地区~旧与那国家住宅
をご案内しましたが、
今回は、
西表石垣国立公園~小城盛~喜宝院蒐集館~西桟橋~なごみの塔
をめぐり、竹富島の文化財をご紹介しています。
まずは西表石垣国立公園における竹富島について、
環境省那覇自然環境事務所石垣自然保護官事務所 田村 努さんに
解説していただきました。
亜熱帯地域の自然環境に育まれた文化景観として、竹富島は
島内全域が国立公園に指定されており、島西部海岸線(西桟橋~キダール方面)
は第2種特別地域に指定されています。(その他は普通地域)
国立公園は、自然公園法に定められている
〕イ譴深然の風景地の保護 (保護)
◆,修涼楼茲陵用を推進 (利用)
と二つの側面を持ちますが、
第2種特別地域に該当する
コンドイ浜については△療世鳳いて大勢の皆さまにご利用いただいている
と考えられます。
ゆがふ館での田村さんのお話を終えると、全員で歩いて集落へ移動します。
ホーシ道のデイゴもちらほらと赤い花をつけ、参加者は一様に目を向けていました。
小城盛では、卒業式に出席されていた講師の上勢頭芳徳さんと合流し、
小城盛をはじめとする世持御嶽の史跡をめぐります。
世持御嶽前広場でのんびりしたのち、
玻座間御嶽、真知御嶽を散策しがてら、喜宝院蒐集館へ向かいます。
真知御嶽の静寂さを参加者の皆さんは堪能されていました。
喜宝院蒐集館では、他の博物館では滅多に見ることができない
藁算や方言札、竹富島の家紋ともいえる屋判などを紹介し、
これらがなぜ文化財として指定されたのかを、
皆さんにはご理解いただけたのではないでしょうか。
参加者は、さらに西桟橋へ足を運びます。
西桟橋から望む小浜島や西表島の光景を眺めながら、
西桟橋建設の由来や、歴史的景観ゾーンに守られた竹富島のイノー
について解説する上勢頭芳徳さんの話に参加者は聞き入っていました。
最後は、観光名所として名高いなごみの塔を訪れました。
なごみの塔からの竹富島の風景を一目みようと試みましたが、
一般観光客のみなさまによる長蛇の列のため残念ながら
塔に昇ることはできませんでした。
参加者全員で記念撮影です。
その後、ゆがふ館へ戻り本日の学習会を振り返りました。
大勢のみなさまがご存知の昨年度の文化財めぐりとは異なり、
今年度は、竹富島の生活に密接に関わった史跡をめぐりました。
なごみの塔が文化財であることをご存じでない方も参加者のなかに
おられましたので、
竹富島の文化財の普及啓発の一環として有意義な学習会でした。
ご参加いただいたみなさま、
講師の上勢頭芳徳さん
お忙しいなかご参加いただき
まことに有難うございました。
シカイト ミーハイユー
(ta)
投稿者 takidun : March 18, 2010 09:50 AM