竹富島のデイゴの立ち枯れを憂う有志の方々が、
本日、竹富島内のデイゴの調査に訪れています。
デイゴは、数々の民謡に題材として取り上げられ、
沖縄県の花として県民に愛されて続けています。
しかし、現在ヒメコバチという虫による被害によって、
立ち枯れる光景が目につくようになり、沖縄県内では
大きな問題になっています。
竹富島でも立ち枯れた何本かのデイゴは伐採されており、
竹富島の集落へ至る道”ホーシ道”や世持御嶽広場に
おいても悲惨なデイゴの姿が見られます。
私財を投げ打って薬剤を購入している方もいるものの、
島全体で駆除しなければヒメコバチを駆逐することはできず、
種子取祭の舞台となる世持御嶽やホーシ道、さらに蔵元跡
のデイゴは、竹富公民館では賄いきれないほどの費用がかかります。
こうしたなか、有志の方々が、竹富島のデイゴを救え!
ということで、島内のデイゴの実態調査に訪れ、デイゴの
本数、樹高、胸囲、直径、葉の繁茂状況、虫棲葉の割合
を調査し、被害の大きさや薬剤を注入する必要性を説く
データを作成します。
本日調査をした結果、島内には123本のデイゴが確認されており、
葉の繁茂状況も芳しくありません。
特に集落内は状態が悪く、放置していると神聖な世持御嶽の
大きなデイゴも立ち枯れてしまうことも考えられます。
ヒメコバチを駆除する薬剤は1本あたり概ね3万円ほど。
定期的に薬剤を購入してヒメコバチを駆除し、さらには
立ち枯れたデイゴに巣食うヒメコバチを完全に除去しなければ、
竹富島の深紅の色鮮やかなデイゴの花も見ることが出来なくなる
かもしれないのです。
調査済のデイゴには番号が記されています。
デイゴを救う手立ての第一歩を、竹富島は始めました。
(ta)
投稿者 takidun : January 16, 2010 04:40 PM