December 26, 2009

場儀納屋のカヤ葺き(その2)

 昨夜から明け方まで降り続いた雨も午前中には止み、
観光日和とまではいきませんが、本日は土曜日とあって、
島には大勢の観光客が訪れています。

こうしたなか、西集落の場儀納屋のカヤ葺き替え作業は、
午後から作業を開始しています。

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作業は順調に進み、今日は屋根の中段から作業開始です。

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葺き替えが完了すると、撮影することができない棟木の墨書銘を、
今回は特別に撮らせていただきました。

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天官賜福紫微鑾駕と書銘されています。
棟木には大工の銘はなく、口承によるとバドゥシュマイという方が
棟梁を務められたと伝えられています。
棟木にはニンニクと塩が詰められた袋がぶら下がっていました。

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東側野地下面の写真です。瓦屋根に比べると竹の隙間が広くとられています。
カヤを多く葺くと雨漏りもありません。

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屋根表面では、竹を用いてカヤがずれ落ちるのを抑える工夫が施されています。
竹富島ではカヤの根元を上部に置き、下面から縄を通し上面で縛ります。
この工法は地域によって異なるそうで、石垣市新川地区ではカヤの根元を下部に向けて
葺くそうです。さらに沖縄本島では上面から縄を通し、下面で縛るそうです。

縄のしばり方やカヤの置き方など、何気ないところに
「なるほどな・・・」と感心してしまう職人技が隠されています。
様々な知恵が凝縮されているカヤの葺き替え作業でした。


(た)

投稿者 takidun : December 26, 2009 03:42 PM