1875(明治8)年、食糧飢饉を救うため、
竹富島に派遣されていた知念与人(ちねんゆんちゅ)の
祈願によって豊穣がもたらされたことを契機として、
一年間の願解きの祭りとして執り行われるようになった結願祭。
2日間にわたって執り行われる神事は、
島づくりの神として祀られている清明御嶽を中心として、
22か所の御嶽を参拝します。
24日(初日)の夕刻、神司は清明御嶽、幸本御嶽、西塘御嶽に
それぞれ分かれて香炉の灯を絶やさぬように一晩明かします。
25日(二日目)早朝から、竹富公民館執行部ならびに祭事部員
は、滞りなく神事を執行するために、前日から準備していた供物をそれぞれ
の御嶽に運びます。
午前中から有志による参拝が行われ、午後からは清明御嶽にて
奉納芸能が行われます。
結願祭において必ず奉納される呪狂言(じーきょんぎん)は
始番狂言と芋堀狂言。
セリフはすべてテードゥンムニ(竹富島言葉)で語られます。
今年の結願祭奉納芸能の演目は下に記します。
平成21年度結願祭奉納神供物
1. 始番 (結願祭狂言部)
2. 御前風 (仲筋支会)
3. 揚口説 (西支会)
4. 竹富ガンギ (東支会)
5. 芋堀狂言 (結願祭狂言部)
6. 大浦越路節 (仲筋支会)
7. 高根久 (西支会)
8. 湊くり節 (東支会)
(た)