ゆがふ館にご来館いただいた皆さんは、
「なんとなく懐かしいな・・・」
という思いに駆られる方々が大勢いらっしゃいます。
それは、ゆがふ館に展示されている民具類の数々。
竹富島は山や川がなく、お米を作ることができない島です。
しかし、1637年から始まった人頭税の納税対象はお米でした。
そのため、先人達は西表島まで耕作に通っていたのです。
先人達は西表島で米をつくり、そこで得た藁を工夫し、
様々な道具を生み出してきました。
勿論、藁だけではありません。クバ(ビロウ)や月桃(ゲットウ)、
クージ(トウヅルモドキ)なども民具づくりに活かされてきました。
こちらも代表的な民具。プツ(わらじ)です。何気につくるのが難しい民具です。
右上からマディル(芋入れ)、左上は月桃のアンツク(物入れ)、
下はクバオウニ(うちわ)です。
竹富島民具づくり教室のメンバーで制作しているニーブ(藁の敷物)。
完成まであと一息です。
右にはフニヤボが展示されています。穀物の脱穀に必要な道具です。
ゆがふ館に展示されている民具類からは、
織物と並んで“竹富島の生活の息吹”が感じられます。
(た)