June 21, 2008

除草からみる島人のこころ

 梅雨明けのこの季節は、植物は太陽の光を浴び、突然訪れるスコール
の恵みによってぐんぐん繁殖していきます。訪れる人々は、亜熱帯地方特有
の気候であると一様に口を揃えて云います。

 終戦直後、小さな竹富島に2,000名以上のかたがお住まいでした。
食糧の確保が火急の課題であり、耕作できる土地はすべて畑であったそうです。
現在、絶景の夕陽スポットとなっている西桟橋も、この時代に造られています。

 やがて、島チャビ(離島苦)という言葉が島を覆います。
過疎化が進み、次第に畑は荒れ果て、ギンネムが生い茂るようになりました。
産業に乏しい竹富島から徐々に人が離れ、平成4年には251名まで
人口が落ち込みました。

 しかし、島人は島をきれいにする精神をずっと持ち続けていました。
年に2回の清掃検査はもちろんのこと、集落内の清掃は絶えず行われています。
島内を歩くとお気づきになると思いますが、環状線の周りは島人の良心により、
ハイビスカスや月桃が植えられ、きれいに除草されています。

 竹富島がきれいなのは、先人から受け継いできた思いと、身の周りを
きれいにして、みんなに快適に過ごしてもらいたいと思う島人の心がけです。

 陽が西に傾くころ、いたるところから草を刈る除草機の音が聞こえてきます。
この時期の竹富島の風物詩と言ってもいいでしょう。

 現在、竹富島の人口は341名。人口と比例して島もますますきれいに
なることを切に願います。

(ta)

投稿者 takidun : June 21, 2008 08:50 AM
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