December 16, 2007

鍛冶屋ぬ願い

 旧暦の11月7日に竹富島では「鍛冶屋ぬ願い」という
祭事が行なわれます。
 鍛冶屋の御嶽が置かれているンブフル丘北側には
火・水・風の各神の香炉が安置されています。

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 八重山の島々と同様に、竹富島では鉄を作り出す成分が産出
されず、竹富島に鉄が伝わったのは15世紀頃と見られています。
 隆起珊瑚礁の島であり、別名「イシガンパラ」といわれるほど痩せて
サンゴ岩が多い土地である竹富島では、木の鍬での開墾は多くの
困難を伴ったと考えられます。
 
 それだけに石や岩に負けない鉄の鍬は、島の農作物の生産性
を高めたことでしょう。
 種子取祭に奉納される狂言「鍛冶工」「組頭」においても、
いかに鉄が農耕にとって重要であったかが表現されています。

 古くから行なわれていた「鍛冶屋の願い」でしたが、昭和24年に
祭事を整理する際にその対象となり、竹富公民館主催の祭事から
はずされ、しばらくは神司だけで執り行われていました。
 しかし、平成14年に再び竹富公民館主催の祭事として復活し、
香炉を現在の場所に移し今に至ります。

 僅か30分ほどの小さな祭事ですが、竹富島を支え続けた鍛冶
を祀るとても大切な祈願であります。

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(TA)

  

投稿者 takidun : December 16, 2007 03:00 PM
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