November 26, 2007

高那ユングトゥ

 高那ユングトゥは西表島東北部の高那村(たかなむら:現在は廃村)
のことを謡ったユングトゥ(誦言)です。
 当時の高那村の情景が目に見えるように表現され、ユングトゥ
の特徴である「笑い」を取り込み、おおらかなユングトゥとなっています。

 タカナムラ、タカナムラ、タカナパイミチカラ (高那村の南の道から)
 ウイトヌ トシユイヌ  (年寄り達が)
 グルブンガキシ クーケドゥ  (やって来たところ)
 アオバトヌ ウイチャ ムイチャシー (青鳩が木の上で嬉しそうに)
 ナキヤブリ ウリミルンデー (泣いていた。これをみようと)
 ウチヤナギ ミルケド (上を向いていたら)
 キヌナルヌ アカハタンダラシナーレヤブリ (木の実が赤く熟して下がっていた)
 ウリブリホンティ キヌハンタ (これを折って食べようと思い)
 ハンタユリアラグケードゥ (木の上に登り)
 キヌユダユフンカキ (木の小枝を踏んだら小枝が折れて)
 ウテウリケータッテンユ ヒサーレー (落ちてしまった)

出典:『竹富島古謡誌 古代文化の源流を訪ねて−』
    本庄正佳 著 /竹富島古謡研究会発行 1984年

 竹富島にはいくつかのバージョンが残されていますが、小浜島にも
高那ユングトゥの同じような“うた”が残されています。しかし、竹富島
に伝わった歌詞とは多少異なっています。

 ユングトゥなど古謡からからみる島々の文化の伝播や、“うた”の
謡われ方を俯瞰していくと、少しづつではありますが、当時のひとびとの
営みを感じることが出来ると思います。

(TA)


 

投稿者 takidun : November 26, 2007 09:06 AM
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