December 26, 2006

鍛冶屋の願い

12月26日は旧暦11月7日にあたり、鍛冶屋の願いが行なわれました。

午前8時30分、神司と公民館執行部がンブフルふもとの鍛冶屋の御嶽に集まり、
厳かな祈願がはじまります。
kajiya01.JPG
鍛冶屋の御嶽は、かつてカイジにあった蔵元近くの香炉を、平成14年に移設し、
赤瓦の屋根を設けた御嶽です。
島に鍛冶師がいたころは、夜通しふいご祭りを行ない、
翌日は神司、部落の有志、鍛冶師の親戚たちが集まり、盛大に祝盃を上げたといいます。


『竹富島誌 民話・民俗篇』には、「35 鍛冶屋の願い口」が、次のように記録されています。

1 霜月(しむすき)しあーし 長月(なーき)ぬ 七(なん)か夜(ゆー)         
  (11月為合わせ9月の七夜)
 子丑(にうし)ぬ時(とぅき)に 生(うま)りおーたる
  (ねうしの時刻に生まれなさった)
 大鍛冶(うふかじ)ぬ 長鍛冶(なーかじ)ぬ 神(かん)の前(まい)
  (大鍛冶 長鍛冶の神さま)

2 上大和(ういやまとぅ) たんやまとぅ たんたき たんしじから
  (上大和 唐大和 たんたき たんしじから)
  大(うふ)がま 姉妹(ぶなる)がまぬ 神(かん)ぬ前(まい)
  (大姉 姉妹さまの神さま)

現在、島には鍛冶師がいませんが、
種子取祭の玻座間村の狂言「鍛冶工狂言」でなじみがあります。
「鍛冶工狂言」のなかには、鍛冶工主が農作業に大切な道具をつくるために
「鍛冶屋の飾口」を唱える一節があります。
「鍛冶屋の願い」は、この場面と重なりあい、生産力を向上させた、鉄の伝来を考えさせられます。

投稿者 takidun : December 26, 2006 03:41 PM
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