結願祭はこの一年間に立てた祈願の願解きを意味する祭祀で、
旧暦8月の最初のミズノエの日に執り行います。
今年は、9月30日・10月1日がその日です。
初日の夜、神司は清明御嶽・西塘御嶽・幸本御嶽の三箇所に分かれて夜籠りをし、
狂言部はアリンジャ(有田家)で念入りなフクミ(仕込み、リハーサル)を行います。
二日目は早朝より、神司と公民館執行部が中心となり、島内22箇所の御嶽に参拝します。
午後からは清明御嶽にて、芸能を奉納します。
奉納芸能の幕開、「始番狂言」。
長老に扮した4人が現れ、厳かに結願祭の口上を述べます。
口上のなかでは、結願祭の準備をしているうちに、心が浮き立ち、居ても立ってもいられない心境も吐露しています。
その後、子孫の「御前風」「口説」がつづき、4人の長老たちもユンタ巻踊りをして退場。
ひきつづき、3集落から各2点ずつの舞踊が奉納されました。
そのうちの一つ、「芋掘り狂言」。
結願祭定番の狂言。
生き生きとしたテードゥンムニ、
ユーモアたっぷりの演技に、会場は湧きあがりました。