August 09, 2006

竹富島のショーロ(お盆)

竹富島では、旧暦の7月13~15日がお盆となります。(今年は新暦8月6日~8日)
学生などで旅にいる子どもたちもこのときは竹富に帰り、家族とともに三日間ご先祖様の供養をします。
初日は「迎えの日」、二日目が「中ショーロ」、三日目は「ウクルヒ(送る日)」と呼び、三日間ご先祖様を供養します。

各家では、ショーロガナシ(ご先祖様)をあの世からお迎えし、たくさんのごちそうでもって、ご先祖様を供養します。迎えの日のお供え物の特徴として「ズーシー」(炊き込みご飯)があり、この日には必ずこのズーシーをお供えします。

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昔ながらの方法でお迎えしている家もありました。
門前でかがり火をたきご先祖を迎え入れます。

そして、夜。
アンガマーが家々を訪問します。
月夜のもと、ジカタ(地謡)の奏でる音色にのり、あの世からの訪問者としてクバ笠に手ぬぐいで顔を隠した姿の若者たちが、アンガマ踊りでショーロガナシ(先祖の霊)をもてなします。
先ず、日によってちがうニンブチャー(念仏歌)で始まります。ニンブチャーには、孝行念仏・七月念仏・無蔵念仏・園山念仏・かなし念仏などがあります。
他にも踊りを見たいといった先祖の声(裏声)が合図となり、様々な十八番の踊りが披露されます。

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また、青年会によるエイサー。
太鼓の音が響き渡り、盛り上りを見せました。

三日目は、ウクルヒ。
ごちそうやウチカビ(紙でつくられたお金)とともにご先祖様をあの世に送ります。
ウチカビは送りの日に燃やし、ご先祖様にあの世へもっていってもらいます。

ウクルヒの翌日は、「スードーリ」を行います。早朝に各集落ごとに集合し、見送られてもまだ帰ろうとしないご先祖様に帰っていただくためや、お盆の間にきちんと送られることがなかった無縁仏などを払い、集落の道を清める意味合いとして、道の修復と掃除をします。他の八重山の集落では、このスードーリと同じ意味をもった行事として、獅子舞などが登場する「イタツキバラ」があります。

投稿者 takidun : August 9, 2006 09:52 AM
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