May 03, 2006

ブーひき

織物を織るためには欠かせない、糸の取り出し作業を竹富民芸館の島仲由美子さんが行っていました。
今回は八重山上布やグンボウに使用するブーの取り出し“ブーひき”を見せていただきました。

ブーは繊維植物であるカラムシの仲間のこと。また、とれた繊維そのものを指します。
茎からはいだカラムシに薄手の金物をあててしごくと、外皮の内側の上質な繊維だけがとれます。
とれた繊維は細かく裂き、紡いで糸にしたり、縄の素材に使います。ブーでなった縄は強いので万代保つと言われています。
そして、ブーの繊維をとるのに欠かせない、パイとンーマニ(クロツグ)の葉。
パイは繊維をとるときに使う専用の金物です。今でも手作りしますが、古い包丁で代用することもあります。繊維をしごく時は、パイを持っている親指の腹にンーマニの葉を巻き、パイと親指の間にブーの外皮を挟んで引きます。親指に巻いたンーマニは、荒い繊維や不純物を取る役目を果たし、パイの平らな刃により均一に力がかかるので、一定の厚みを持った繊維をとることができます。ブーの外皮の下からパイをあて、繊維に食い込ませると『プチッ!」という音とともに何ともいい感じの手応えがあります。そのまま、パイを水平にひくと外皮がはずれ、白っぽい繊維を取ることができます。
R0010855.jpg
ブー(苧麻/チョマ)イラクサ科の多年草。

boo.jpg
苧麻糸のできるまで。(囲い内は写真部分)

R0010813.jpg
葉を落としたブーの茎より皮を取る。

R0010828.jpg
茎からとった皮を水につけて、柔らかくし繊維をとりやすくする。

R0010837.jpg
ブーひき(繊維をとりだす)。

R0010824.jpg
陰干しをする。

nmani.jpg
ンーマニの新芽と親指に巻いたンーマニ。

投稿者 takidun : May 3, 2006 03:06 PM
コメント