前与那国屋も外見はほぼ出来上がり、今は建具を入れたりと内装の工事を行っています。
上の写真は、その中でも「カマーノハタ」と呼ばれる部屋にかまどを造っているところです。
本格的な煮炊きは隣の棟のトーラで行っていたのですが、
お湯を沸かすなど、小規模の火を使う場合はここで済ませていたようです。
赤ちゃんが生まれるときには、ここでコーラフのイーナー(小さなおにぎり)とタク(たこ)と一緒に、産湯を用意していたということです。
かまどは屋根を葺くときに使った特製の土が少し乾燥した状態のものを枠の中に入れ、粘りが出るまで何度も叩き、ハート型にくりぬいて造ります。
島のおじいが、ひびが入らないように細心の注意を払って、慎重に丁寧につくりあげていました。