September 21, 2004

世迎い

9月21日は、「世迎い」が行われます。
「世迎い」とは、ニライカナイの国々から五穀の種もみを持参する神々を迎える祭事です。
朝7時、公民館に神司と執行部は集合し、ニーラン神石前へ向かいます。神司6人に小底場(クックバー)の神司を加えて7人に執行部で祈願し、トゥンチャーマを唄います。そして神々を迎えた後、幸本御嶽へ向かいます。村の入り口では仲筋村の婦人たちが出迎えてくれます。幸本御嶽で願ったあと、クックバーへのぼります。クックバーでもハヤマワリハイダチの神々による種籾の配りがあり、祈願し、トゥンチャーマを唄い終えます。クックバーを下りた後、一行は公民館までトゥンチャーマを唄いながら行列を連ねます。ナージカー(仲筋井戸)の方では玻座間村の婦人たちが出迎えをします。そこでは激しくガーリが繰り返されます。その後、公民館まで行き、そこで解散して祭りは終了します。

トゥンチャーマの歌詞は下をクリックしてください。

トゥンチャーマ
(この古謡は八月八日、五穀の種子を積んだニーラン神の船を迎える世迎い(ユーンカイ)行事の時に合唱される)

一、 あがとから 来る船や ばがいぬとぅんちゃーま
     うーやき 世(ゆ)ーば 給ぼうらる

二、 うはらから 来る船や 何ゆしちゃる 来る船
     うーやき 世(ゆ)ーば 給ぼうらる

三、 彌勒世(みるくゆ)ば 載(ぬう)しおーる 神(かん)ぬ世ば 載しおーる
     うーやき 世(ゆ)ーば 給ぼうらる

四、 竹富(たきどぅん)に とぅーるすーきてぃ 仲蒿(なかだき)に とぅーるすーき
     うーやき 世(ゆ)ーば 給ぼうらる

五、 彌勒世ば 抱(だ)ぎうるし 神ぬ世ば 抱(だ)ぎうるし
     うーやき 世(ゆ)ーば 給ぼうらる

六、 家(やや)ぬ 家ぐとぅに きぶる きぶる ぐとぅ
     うーやき 世(ゆ)ーば 給ぼうらる

七、 俵 世ば 給ぼーられ 升ぬ世ば 給ぼーられ
     うーやき 世(ゆ)ーば 給ぼうらる

投稿者 takidun : September 21, 2004 11:59 PM
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