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2017年10月のブログ記事

2017年10月27日

平成29年度種子取祭はじまる。

10月24日のトゥルッキの儀式より、
平成29年度の種子取祭がはじまりました。
配役も定まり、
それぞれの役を担う方々も、
30・31日の奉納芸能に向けて着々と準備を進めています。

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10月24日(甲申の日) 玻座間民俗芸能保存会のトゥルッキ(国吉屋)

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10月25日(乙酉の日) 奉納芸能の稽古(玻座間民俗芸能保存会)

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10月26日(丙戌の日) 奉納芸能の稽古(玻座間民俗芸能保存会)

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10月26日(丁亥の日) 奉納芸能の稽古(竹富小中学校教職員ならびに学校生徒)

ただ、大いに気になるのが台風22号(サオラー)の動向。
本日12時現在の予報によると、
八重山地方には明日(28日)の午後あたりに最接近しそうです。
明日は、奉納芸能の会場となる世持御嶽に幕舎を張る「幕舎張り」の日。
また、種子取祭で最も重要な「祈願」の日にあたります。

どのような形で奉納の二日間を迎えるにせよ、
タナドゥイを迎えようとする島民の心構えには変化はありません。
台風は足早に過ぎ去っていただき、
世持御嶽の神前にて、
手の誤り、台詞の誤りのないように、
心穏やかに芸能を奉納できますように。

(ta)

2017年10月13日

こどもたちの草玩具作品展

草玩具作品展

10月10日より、
ゆがふ館では、竹富小学校の子どもたちが制作した
草玩具展を開催しています。

毎年、竹富町立竹富小学校では、
島の自然や知恵を身近に感じてもらう事を目的とする
「ふれあい集会」を開催し、
島のおじい、おばぁと子どもたちが
島の素材を使った昔の遊びや玩具・民具作りを通して交流を図ります。

今年のふれあい集会は9月29日(金)に行われ、
竹富島のおじい、おばあが講師となり、
作り方を教えながら一緒になって作りました。
制作したのは、ソテツの葉で作る虫かごやマンダラ―(風車)
腕輪・お手玉・葉っぱのトンボなどで、
作り方を教わりながら島の人と交流ができる素敵な集会です。

みなさま是非、島の子どもたちの活動と学習の成果をご覧ください。

会 期:10月10日(火)~10月23日(月)
会 場:竹富島ゆがふ館 ゆんたくコーナー

2017年10月1日

平成29年度 竹富島 種子取祭の日程

平成29年度 竹富島 種子取祭の日程

・ 9月9日 (つちのと ゐ) シチマツリ (節祭)
古代の正月といわれる。新しい季節を迎えたことを神々に祈り、
作物を育む大地と命の水(井戸)に感謝する神事。
古来より節祭から49日目の「つちのえね」の日を
祭日とする種子取祭に入るとされている。
本年は、10月28日が“つちのえね”の日にあたり、その日に種子を蒔く。
それより4日前の“きのえさる”の日から種子取祭の日程に入るとされている。

・ 9月27日 (旧暦8月8日) ユーンカイ (世迎い)
竹富島にニライカナイから訪れた神々によって、
種籾がもたらされる神事が行われる。

1. 10月24日 (きのえ さる)種子取祭初日
初日はトゥルッキと称し、祭の計画手配を行う。
玻座間、仲筋の両地区の長者(ホンジャー)の前で
無事に奉納芸能が尽くせるようにと祈願する

2. 10月25,26日,27日
種子取祭の諸準備。狂言、舞踊の稽古に充てる

3. 10月28日 (つちのえ ね)
神司はそれぞれの御嶽にてタナドゥイのウッカイ(ご案内)を行ったのち
公民館役員と合流して
玻座間御嶽、世持御嶽、清明御嶽、根原家などを廻り種子取祭の願いを行なう。
男生産人(18歳~69歳迄)は、
早朝から幕舎張りなどの奉納芸能の舞台を設営する。
出欠を取り、理由もなく出役しない者には過怠金を科す。
各家では種まき。主婦はイイヤチ(飯初)作り。  

4. 10月29日 (つちのと うし)
ンガソージといって、前日に蒔かれた種子がしっかりと土につくように、
精進を尽くす日とされる。
家主がブママンガン・ブナルンガン(姉や叔母を神とすること)を招いて
イイヤチ戴みの儀式などもある。
また、この日はフクミといい芸能の稽古の総仕上げの日。
夜には公民館役員、石垣・沖縄・東京の各郷友会長などが
ブドゥイドゥン・キョンギンドゥンを訪ねて挨拶し激励する。

(午後6時頃、竹富公民館主催の種子取祭に関する講話がまちなみ館で開催)

5. 10月30日 (かのえ とら)
バルヒル願いの日、奉納芸能初日
● 早朝
 彌勒奉安殿には公民館役員、有志、三郷友会長などが弥勒興しの祈願
 玻座間御嶽では神司たちの祈願
 その後、
 両者は世持御嶽で合流し、バルヒルの願い、イバン取りの儀式がある。
 場所を奉納芸能の舞台に移して、乾鯛の儀式が行われる。
● 仲筋村の主事宅へ参詣
● 世持御嶽へもどる
● 庭の芸能を奉納
 棒術、太鼓、マミドー、ジッチュ、マサカイ、祝種子取、腕棒、
 馬乗者の順で行われる。
● 玻座間村の舞台の奉納芸能が行われる。
 その順序は、玻座間長者、弥勒、鍛冶工、組頭、世持、世曳狂言など。
 曽我兄弟で初日の芸能は終了
● イバン(九年母)戴みの儀式がある
 それから世乞い(ユークイ)が始まる。
 ユークイは、種子取祭を統一した根原金殿をまつる根原屋から始まり、
 その後三集落に別れてユークイが深夜まで行なわれる。
・東集落 宇根屋、與那国屋、内盛屋、顧問家、各家を回り最後は宇根屋。
・西集落 赤山屋、上盛屋、国吉屋、顧問家、公民館長家、
     各家を回り最後は有田屋。
・仲筋村 島仲屋、生盛屋、各家を回り最後は顧問家。

● 未定(石垣への船の臨時便あり)

6.10月31日 (かのと う)
 早朝、三集落のユークイの一団は、
 根原屋で一つになってユークイ留めを行なう。
● 世持御嶽へ。イバン返上を行ないユークイは総て終了。
 二日目のムイムイの願い。幸本フシンガーラの願い日とされ、
 それを祝して仲筋村のシドゥリャニが奉納され、
 前日同様の乾鯛の儀式が行われる。
その後、玻座間村西集落の主事宅へ参詣の儀式。
 その後世持御嶽へもどる。
● 庭の奉納芸能(前日と同じ)がある。
● 仲筋村の舞台の奉納芸能が終日行なわれる。
 別途奉納芸能演目がある。
 仲筋村長者、弥勒、御主前狂言、種子蒔狂言、天人狂言などがあり、
 最後は鬼捕りで奉納芸能は終了。
● 芸能の奉納はすべて終了
● 石垣行臨時船便あり。
 種子取祭首尾方の御礼(世持御嶽、彌勒奉安殿)を行う。

7.11月1日 (みずのえ たつ)
  男生産人は、早朝から幕舎片付け、経理係は祭の精算に取り組む。

● 午前 竹富公民館で公民館役員・有志と三郷友会幹部との懇談会。
● 午後 支払議会を開催し、種子取祭の日程は総て終了する。
   
8.11月2日 (みずのと み)
 種子取祭物忌(タナドゥイムヌン)。現在は省略している。


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