没後10年目の「月桃忌」

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竹富島の恩人のひとりである、
故岡部伊都子先生没後10年が経ちました。

https://taketomijima.jp/blog/archives/000684.html
(平成20年5月1日付ブログ 「岡部伊都子さんを悼む」)

「こぼし文庫」を管理する
こぼし子ども育成会では、毎年命日の4月29日に「月桃忌」を催し、
故人の遺徳を偲びます。

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今年も、父兄ならびに大勢の子どもたちがこぼし文庫に集い、
岡部伊都子先生の心にふれる一日となりました。

竹富島の子どもたちへは
限りない愛情を注いでくださった岡部伊都子先生ですが、
当時の島の指導者へは
「竹富島の暮らし」に自信を育ませ、
これらを継いでいけるよう励ましてくださった
精神的な拠りどころとしての存在でもありました。

竹富町が発行する『竹富町史第2巻-竹富島編-』の人物紹介欄においても、
島外出身者の人物紹介にその名が記載されており、
「復帰前の外部資本の土地買占めの際には土地を守れ、というメッセージを
竹富公民館定期総会に寄せた」と記されています。

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民宿泉屋にある、岡部伊都子先生の代表的な檄文「竹富島のこころ」

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「こぼし文庫」の読み聞かせを通じて
育った子どもたちの最初の世代は、現在では島の中核を担います。
没後10年を迎えた「月桃忌」を僅かながらでも体験することで、
岡部伊都子先生が竹富島に遺した、
「精神の気高さ」を強く感じることができるのです。

(ta)