July 31, 2012

トゥヌイプイ (殿居元穂利)

台風9号の接近により、
時折強烈な風と降雨が襲う竹富島。
昨日のオンプイに引き続き、
豊年祭二日目、トゥヌィプイが執り行われています。

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午前7時 ニーラン神石

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豊年祭の道歌を謡う竹富公民館執行部と神司ならびに有志

トゥヌィプイは来年の豊穣を祈願する
「ユーニンガイ」(祈願祭)の性質も持ちます。

また、
年に僅か2回だけ訪れることができ、
竹富公民館執行部と神司だけが足を踏み入れることが
出来る聖地「クックバー」(小底場)へも
トゥヌィプイでは参拝します。

定期船もストップする悪天候の最中ですが、
大切なまつりを竹富公民館は執り行っています。


(ta)


投稿者 takidun : 10:39 AM

July 30, 2012

オンプイ (御嶽穂利)

八重山各地域で行われる豊年祭。
竹富島では、
“みずのえ”“みずのと”の二日間にわたって
豊年祭が行われます。
初日のオンプイはいわゆる「感謝祭」。

祭主の竹富公民館執行部は、
神司とともにムラオンと呼ばれる
竹富公民館が管理する御嶽を参拝したのち、
午後から六山(ムーヤマ)の御嶽を参詣します。

六山(ムーヤマ)の氏子たちはそれぞれの
御嶽の動きに従ってまつりを執り行います。

(ta)

花城御嶽では、
御嶽の統括者であるトゥヌィムトゥ(殿居元)
の屋敷に花城御嶽の神司が訪れるところから
まつりが始まるともいえます。

神司は、
土地の神様で氏子全体の神様でもある
ジージョンと屋敷内の床の間を参拝し、
「ウヒカイ」(ウッカイともいう)を行います。

ウヒカイとは、
これからまつりを始めますというご案内を
神々に行うことで、すべてのまつりに行われる儀式でもあります。

花城御嶽の氏子たちが管理している御嶽は
東美崎御嶽、花城御嶽の二か所。
御嶽には大勢の氏子たちが集いました。

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東美崎御嶽

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花城御嶽

台風9号の接近により、
時折強い雨が降る生憎の天気でしたが、
竹富公民館執行部ならびに有志による参詣が行われました。

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参詣を終えたのち氏子たちは解散しますが、
花城御嶽では、
ふたたびトゥヌィムトゥに集まり、
無事にオンプイをとり終えたことをジージョンと床の間の神に
報告し、初日の儀式を終えます。

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トゥヌィムトゥの儀式を終えると、
すぐさま台風9号の防風対策を行いました。
明日は早朝から定期便は欠航。
無事にオンプイが執り行われたことに感謝しています。

投稿者 takidun : 07:55 PM

July 21, 2012

西塘ばんはじり

旧暦6月最初の“みずのえ”、“みずのと”に、
竹富島の偉人、西塘大主の遺徳を偲び感謝するまつり

「西塘ばんはじり」

が二日間にわたって執り行われています。

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西塘御嶽 (7月20日 午後6時25分頃)

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清明御嶽 (7月20日 午後6時40分頃)

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幸本御嶽 (7月20日 午後7時00分頃)

儀式は四月大祭、九月大祭と同様に
初日は神司の夜籠り、
翌日は弥勒奉安殿を皮切りに、
西塘御嶽、清明御嶽、幸本御嶽、国仲御嶽を参詣し、
午後には六山の御嶽へと参詣します。

西塘ばんはじりは、まつりの始まりの由来が判る
数少ない祭のひとつで、
竹富島では、次の通り語り継がれています。

(ta)

西塘祭のはじまり

竹富島では西塘の子孫が絶えたので、西塘を祭る方がなく、
部落で時々お祭を施行していた。
処が今より百十一年前、弘化三年(1846年)竹富島には農作物の豊穣がなく、
珍しい害虫が発生して、島の農作物は勿論、
雑草に至るまで喰い尽し甚だしい事には民家まで這入ってきた。
島民は何事かの不吉な前兆ではないかと懸念をしていた所へ、
大浜津良という老人が神がかりして、高下駄をはき、
黒木の杖をついて夜明け頃各部落を廻り
親見世役人玻座間与人(1)、
部落の責任者大山親雲上(2)、
両人よく聞け、此の津良は西塘の使いであるぞ、
「両人は島民の苦しい生活を見ているか」
「島の枯れ行く姿を見ているか」
「害虫が発生している原因を知っているか」
「島の役人達、島の責任者達は、島の五穀豊穣、害虫駆除の祈願祭を近日中に施行せよ」
神々の御照覧あって島民は救われるでしょう。
そこで玻座間与人と大山親雲上は早速、島民を集め協議の結果、
毎年6月西塘祭を挙行することに決し
牛一頭を屠って盛大に行う事になった。
其の後のお神の御加護により、
農作物は稔り、民の生活は安定し幸福を招いている。

大浜津良は竹富501番地大浜太呂氏の祖先にあたる。
毎年西塘祭は部落よりお供物をして感謝の意を表している。
《以下略》

『西塘傳』 与那国善三、上勢頭亨 共著 (1957年発行)より引用

(1) 玻座間与人(はざまゆんちゅ) 竹富島に派遣されてきた地方役人
(2) 筑登之親雲上(ちくどぅんぺーちん) 琉球王から与えられた農民の位階

投稿者 takidun : 09:06 AM

July 19, 2012

ハスノハギリの実

ゆがふ館前庭に群れるハスノハギリ。

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種子を覆う苞(ほう)の中央部はやがて裂け、
黒々とした実が顔を覗かせます。

(ta)

投稿者 takidun : 11:54 AM

July 17, 2012

「竹富島の豊年祭の道を歩く」

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大勢の来島者が訪れた7月の三連休。
その最終日の16日に、
竹富島ゆがふ館主催による学習会

「竹富島の豊年祭の道を歩く」

を開催いたしました。

(ta)

今回の学習会では、
二日間にわたって執り行われる竹富島の豊年祭
(今年は7月30・31日)について学びました。

通常だと平日に開催する学習会ですが、
今回は、
竹富島出身者による親睦団体、
石垣竹富郷友会会員の皆さまの要望に応え
祝日に実施したことと、
午前中は座学、午後にフィールドワークと
プログラムを二つに分けたことです。

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それもそのはず。
盛夏の竹富島では集落内を歩くのも2時間位がやっと。
殺人的な日差しのなか、
大人27名、小人6名の計33名にご参加いただきました。

午前中はゆがふ館収蔵の豊年祭の映像を上映し、
講師の上勢頭芳徳さんから
豊年祭について解説していただきました。

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引き続き、豊年祭には欠かすことができない
「豊年祭の道歌」を参加者全員で謡い、気持ちを盛り上げて行きます。

ここで午前中の講義は終了。
一旦解散したのち、
午後1時に集落内のまちなみ館に集合し、
豊年祭初日(オンプイ)に竹富公民館執行部並びに有志が歩む
参詣の道を参加者全員で歩き、
竹富島の神々がまつられる六山(ムーヤマ)の御嶽を訪れます。


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「参詣の道」を歩く前に、参加者全員で西塘御嶽に参拝しました。


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玻座間御嶽(ウーリャオン)

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仲筋御嶽(サージオン)

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幸本御嶽(コントゥオン)

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久間原御嶽(クマーラオン)

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花城御嶽(ハナックオン)

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波利若御嶽(バイヤオン)


六山への参詣を終え、ゆがふ館にて学習会の振り返りを行いました。

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石垣竹富郷友会では、
六山の所属先が分からなくなりつつある会員に対し、
所属先を探す手立てをし、
さらに、
オンプイへ参加するよう呼びかける活動を行っています。

故郷竹富島を想う会員のみなさまにお役に立つことができれば
竹富島ゆがふ館としても幸いです。
また、郷友会以外でご参加いただいた2名の方からも
大いに勉強になったとのご意見をいただきました。

「竹富島の豊年祭の道を歩く」は盛会裏に終了することができました。

快く講師をお引き受けいただいた
喜宝院蒐集館長 上勢頭芳徳さまをはじめご協力いただいたみなさま、
ご参加いただいた皆さま、まことに有難うございました。

投稿者 takidun : 04:38 PM

July 15, 2012

学習会 「竹富島の豊年祭の道を歩く」 のお知らせ

旧暦6月には八重山各地で豊年祭が執り行われますが、
竹富島では豊年祭のことを“プイ”と云い、
初日には祖神である六山の御嶽に氏子たちが集うオンプイ。
翌日は祭主である竹富公民館執行部と神司が、
ムラオンと呼ばれる主要な御嶽を参詣するトゥヌイプイと
二日間にわたって執り行っています。
今年は7月30、31日の日選りとなった竹富島のプイでは、
弥勒神の登場や旗頭や獅子舞の奉納といった華やかさはありませんが、
感謝と祈願の儀式を通じて、
穏やかな暮らしへの感謝や健やかな生活の祈願などがあり、
島内は喜びに満ち溢れる2日間となります。
今回開催する竹富島ゆがふ館の学習会では、
オンプイに竹富公民館執行部および有志が歩む
六山の参詣の道を歩きながら、
竹富島の豊年祭に触れていただきたいと企画いたしました。
竹富島の深遠なる世界に触れるまたとない機会として、
みなさまのご参加を心よりお待ち申し上げます。

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● 日 時 平成24年7月16日(月) 午前10時から午後3時30分まで
● 場 所 竹富島ゆがふ館に午前9時50分までに集合
   (石垣島9時30分発の定期便にご乗船ください)
● 講 師 上勢頭芳徳 (喜宝院蒐集館長・前竹富公民館長)
● 申込み 竹富島ゆがふ館(電話0980-85-2488 午前8時から午後5時まで)
   先着順で定員30名に達し次第締め切ります。
● 参加費 350円(保険料、バス代)
● 持ち物 日射病・熱中症対策を万全のうえ、
   お弁当、飲み物、筆記具、タオル、帽子、レインコートなど
野外活動に適した服装でご参加ください。
なお、ご自身で出したゴミはお持ち帰りいただくようご配慮願います。
● その他 
悪天候時は中止とし、午前7時の天候で判断し、
8時までに参加者にご連絡いたします。

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投稿者 takidun : 09:49 AM

July 02, 2012

西桟橋の夕暮れ

先月に引き続き夕焼けを拝めることができた
西桟橋。
昨夕も大勢の宿泊客が訪れていました。

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7月1日19時39分の西桟橋


西桟橋の美しい夕闇に包まれていると、
訪れる人それぞれが豊かな気持ちをお持ち帰りいただける喜びと、
危険を顧みず西表島へと舟を繰り出し、
「ユタカナヨニナレ」と働き、祈り続けた先人への感謝の念に堪えません。


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7月1日20時08分の西桟橋

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イリュークイの畑から。南東から顔を覗かせた月。

(ta)

投稿者 takidun : 09:08 AM