August 31, 2011

祭事教室「結願祭と世迎い」

昨晩は、竹富島ゆがふ館において
祭事教室「結願祭と世迎い」教室を開催いたしました!

DSC01855.JPG

今回は、祭事教室では初開催の「結願祭」と、
9月5日に結願祭と同日に行われる「世迎い」の
二つをクローズアップし、
竹富公民館長の上勢頭芳徳さんをお招きし、
二つの祭について解説していただきました。


今回の教室は、
台風11号の接近で開催が危ぶまれ、
また、午後10時から始まるの断水の影響で、
開催時間を短縮せざるを得ない悪条件での開催。
さらに、
結願祭舞踊部・狂言部の稽古が行われているにも関わらず、
34名のみなさまに参加していただきました。

ご参加いただいた方々のほとんどが島民で、
結願祭の関心の高さを伺わせています。

DSC01851.JPG

まずはゆがふ館収蔵の2004年制作の結願祭の映像を上映後、
上勢頭芳徳さんから結願祭・世迎いについて解説していただきました。

DSC01853.JPG

引き続き、
2003年以来となる、同日に執り行われる「結願祭」「世迎い」の
参拝順路や予定時間について説明していただきました。

最後は、参加者全員で「トンチャー」を謡い、
祭事教室を終了しました。


結願祭の始まりは1875(明治8)年と、
由来も判る祭りであるにも関わらず、
深く掘り下げてみると、判らないところも多々ありました。
こうしたところを触れてみることで、
竹富島の奥の深さを感じていただけたのではないでしょうか。

また、“判らないこと”を、
パズルのようにつなぎ合わせていくことで、
少しづつ、
先人の営みが浮かび上がってくるように思えました。

講師を務めてくれた
上勢頭芳徳館長をはじめ、
ご参加いただいたみなさま、
そして、
まつりを支える竹富島のみなさま。

シカイト ミーハイユー

(ta)


投稿者 takidun : 09:33 AM

August 27, 2011

祭事教室開催のお知らせ

竹富島ゆがふ館では、
9月5日に行われる二つの“まつり”
「結願祭」と「世迎い」
をクローズアップした祭事教室を開催いたします!

kitugan.jpg

yhunkai.jpg

特集では、
旧暦8月最初のミズノエ・ミズノトの二日間にわたって
行われる一年間の願解きの祭、
「結願祭(キツガンサイ)」の二日目と、
旧暦8月8日に行われる
新たな世(ユー)を迎える儀式、
「世迎い(ユーンカイ)」
が重なる“平成23年9月5日”にスポットをあて、
例年とは異なる祭祀のタイムテーブルを、
竹富公民館長の上勢頭芳徳さんに解説していただきます。


********************************************
竹富島ゆがふ館祭事教室
「結願祭と世迎い」

日  時:平成23年8月30日(火) 午後8時20分〜9時50分
会  場:竹富島ゆがふ館
講  師:上勢頭芳徳 (地縁団体法人竹富公民館長)
主  催:竹富島ビジターセンター運営協議会
入場料:無料
********************************************


 台風11号の影響次第では中止とし、
 現在実施中の午後10時からの断水が解除されない際は、
 開催時間を変更する場合があります。

投稿者 takidun : 04:29 PM

August 22, 2011

寄り道

仕事を終え集落へと向かう途中、
夕陽に照らされて光り輝く雲に誘われて
西桟橋へと足を運んだところ、
多くの宿泊客が
竹富島の夕刻を満喫されていました。

DSC01836.JPG

DSC01830.JPG

竹富島の自然を
感じれば感じるほど、

竹富島に訪れる大勢のみなさま、
そして、
竹富島を支え続けてきた大先輩方や、
竹富島の”今”を支える島人たちへ
感謝の念に堪えません。

シカイト ミーハイユー

(ta)

投稿者 takidun : 10:43 AM

August 17, 2011

お盆を終えて

3連夜にわたって行われたお盆を14日に終えた竹富島。
翌15日には各支会の8月期の月例会が行われ、
祭が集中する9月に向けての話し合いが行われました。
とりあえずひと段落ついた竹富島では、
昨夕から様々な団体が活動を開始しています。


(ta)

DSC01802.JPG

DSC01803.JPG


あいのた会(東集落)の男性陣は、
ホーシ道の中央に鎮座する“東のスンマシャー”の清掃を
買って出てくれました。
ガジュマルとアコンの周りの除草と砂入れ、大変お疲れさまでした。

シカイト ミーハイユー


夜になると、竹富島の大小さまざまな課題を、
“みんなで一緒に考えていこう”
ということで企画された、
狩俣恵一沖縄国際大学教授と家中茂鳥取大学准教授が主催する
「狩俣・家中うつぐみ教室」が、あいのた会館にて行われました。

DSC01807.JPG

DSC01809.JPG

今回のテーマは「聞き書き」。
講演会「記憶を記録に変える ひとりひとりの語りが紡ぎ出す土地の歴史」
と題し、作家の森まゆみさんをお招きしています。
森まゆみさんは、
地元である東京都文京区の門前町、谷中・根津・千駄木で
ご自身が関わってきた活動を通じて、
お年寄りをはじめとする市井の人々の記憶の底に眠っていた情景を、
語り聞き、書き伝えることによって目覚めさせ、
薄れ、消えつつある地域の特色を改めて再認識することの
大切さを伝えてくれました。

実は、
これこそが「それぞれの地域の本当の豊かさや奥深さを醸し出している」
という森まゆみさんのメッセージは、
私たちの生活に多くの刺激を与えてくれました。

DSC01816.JPG

さらに、
9月5日に執り行われる結願祭の奉納の稽古も昨夜からスタートしました。
先ずは竹富結願祭狂言部が、
「始番狂言」「芋堀狂言」の稽古を開始しています。

DSC01818.JPG

DSC01819.JPG

今年の竹富島は、8月中も多忙な日々が続きます。

投稿者 takidun : 03:35 PM

August 15, 2011

ゆがふ館だより 26

ゆがふ館だより発行しました。
ゆがふ館にてご自由にお持ちください。

投稿者 takidun : 02:45 PM

スードーリ

ご先祖さまをあの世へ送り返した翌日、
各村では、スードーリが行われます。

0815sudori.jpg
西集落のスードーリ

スードーリとは、
まだお帰りになっていない
祖霊や無縁仏などを
無事にあの世へ帰れるように、
道路の整備や清掃を行います。

昔は、
スードーリに参加しない者は「スック」と呼ばれ、
罰金が課せられていたそうです。

(ta)


投稿者 takidun : 09:45 AM

August 13, 2011

ショーロ お盆

812  uchimori11.JPG

竹富島では8月12日〜14日にかけてお盆です。
今年は旧暦の沖縄のお盆と内地のお盆が重なったこともあり
沖縄への帰省がしやすい様子。
たくさんの人が島へ帰っていらっしゃいます。

今年は、さまざまな思いが重なるお盆。
全国でもそれぞれのお盆が過ごされていることでしょう。

竹富島のお盆はコチラ

初日は「迎えの日」、二日目が「中ショーロ」、三日目は「ウクルヒ(送る日)」と呼び、
三日間ご先祖様を供養します。

812  uchimori8.JPG

各家では、ショーロガナシ(ご先祖様)をあの世からお迎えし、たくさんのごちそうで迎えます。
迎えの日のお供え物の特徴としてズーシーを準備するのが慣わし。
沖縄では有名な炊き込みご飯です。そして三日間、朝昼晩と食事の準備をしますが、
その際にミジヌクで清めます。
ミジヌクとは施餓鬼への供物とされ、大きなお椀に茄子やキュウリを刻みお米(粟)を加えて
水を張ったものをマーヤブ(メドバギ)の枝で庭へまき散らします。


迎えの準備が終わると、門前でかがり火をたきご先祖を迎え入れます。
そして夜、アンガマが家々を訪問します。
アンガマとは念仏行列のこと。月夜のもと、ジカタ(地謡)の奏でる音色にのり、
あの世からの訪問者としてクバ笠に手ぬぐいで顔を隠した姿の若者たちが、
各家の仏壇の前庭においてアンガマ踊りでショーロガナシ(先祖の霊)をもてなします。

812  uchimori10.JPG


812 uchimori1.JPG

先ず、日によってちがうニンブチャー(念仏歌)で始まります。
ニンブチャーには、孝行念仏・七月念仏・無蔵念仏・園山念仏・かなし念仏などがあります。
他にも踊りを見たいといった先祖の声(裏声)が合図となり、様々な踊りが披露されます。

812  uchimori9.JPG

また、青年会によるエイサーの太鼓の音が響き渡り、盛り上りを見せます。

三日目は、ウクルヒ。ごちそうやウチカビ(紙でつくられたお金)とともにご先祖様を
あの世に送ります
oyama1.jpg

oyama5.jpg

ウチカビは送りの日に燃やし、ご先祖様にあの世へ持ち帰ってもらいます。

su-d0-ri-thumb.jpg

ウクルヒの翌日は、「スードーリ」を行います。早朝に各集落ごとに集合し、
見送られてもまだ帰ろうとしないご先祖様に帰っていただくためや、
お盆の間にきちんと送られることがなかった無縁仏などを払い、
集落の道を清める意味合いとして、道の修復と掃除をします。

投稿者 takidun : 03:34 PM

August 08, 2011

花城御嶽

竹富島に数多く点在する御嶽(オン)。
沖縄本島では“ウタキ”や“オタケ”と呼びます。
現在、竹富島には28あるとされ、
竹富島の精神世界の中心に位置する神聖な場所です。

0808hanakkuon.jpg

今回は、竹富島の花城村の創設の神で、
竹富島で執り行われる神事の中心となる六山(ムーヤマ)のひとつ、
花城御嶽(ハナックオン)をご紹介します。

花城御嶽には、
花城村の氏神である他金殿(タキンドゥン)と
渡来先の沖縄島から招かれた神がまつられています。

(ta)

※ 御嶽は神聖な場所です。
  鳥居から中へのお立ち入りはご遠慮ください。

創建の由来は、
琉球王国が1713年に編纂した『琉球国由来記』に記されています。

花城御嶽
神  名 豊見はなさう
御いべ名 いへすしやかわすしや
(をきなわかなしより御渡たかねとのおかみ初る)


竹富島にもっとも早く渡来したと云われる他金殿には、
竹富島の名前の由来(タキンドゥン〜タキドゥン〜テードゥン)
を始めとして、
六山の神々のなかで最も多くの伝承が遺されています。
ここでは、
老練で勇猛な武人としての他金殿の伝承をご紹介しましょう。


− 竹富武士と崎枝武士の力くらべの話 −

昔、八重山一の力もちと言われていた崎枝武士と、
離島一の力もちと言われていた
竹富島の他金殿という二人の武士がいた。
ある日二人は話し合って、
石垣島にあるヤドバーレと言う所にある
大きな石の戸を押す勝負をすることにした。
 崎枝武士は年若く、体が太く力も大変強いので、
八重山島民の間の前評判では崎枝武士が勝つと言われていた。
一方、竹富の他金殿は年寄りであった。
しかし他金殿は崎枝武士より先輩であり、才知にたけていた。

いよいよ勝負の日となり、他金殿は腹ごしらえのために、
部下に命じて餅米の御飯を一斗準備させた。
崎枝武士の方は勝負の時間であると言って、
早くから現場に来て待っていた。
崎枝武士は今やおそしと他金殿へ使者をやった。
他金殿は、
「私は年寄りで歯がなく、御飯を食べるのに時間がかかります、
あと二時間後に勝負をいたしましょう、お待ち下さい」
と使者に返事をした。
そして他金殿の返事を待っている崎枝武士の所へ
使者がまだ帰らないうちに、
大急ぎで餅米の一斗を一口で食べ、腹ごしらえを十分にしてから、
馬に乗って急ぎ現場にかけつけた。
そして、崎枝武士に向かって言った。
 「私は昼食を済ませて勝負すると連絡しましたが、
あなたの折角の希望である時間を尊重して、食事もせずに急ぎ参りました」
そこで、それでは早く勝負を済ませて食事にしようと言って、
勝負を始めることにした。
そして、地面にある一坪の重い石の戸を両人で立て、
両側からその石戸を押し始めた。
崎枝武士は手で力いっぱいに押し、他金殿は両手に櫂を持って押した。
崎枝武士は時間がたつにつれ、力が弱くなってきた。
彼は食事をとっていないので腹に力が入らなくなってきたのである。
一方の他金殿はまだ十分に力があったので、
この時とばかりに石の戸を押し始めた。
崎枝武士は初めから力を出していたので、今になって力を出せず、
後ろへ後ろへと押された。
他金殿は遠くの岬まで石戸を押していって、
そこで石戸でもって崎枝武士を押し倒して殺した。
そのためこの地をケーラ岬と言う。
ケーラという地名は「けたおされて」
死んだという意味から名付けられたと言い伝えられている。

出典 『竹富島誌 ―民話・民俗編― 』上勢頭亨著 法政大学出版局発行

投稿者 takidun : 11:05 AM

August 06, 2011

開館しています

台風9号の接近のため8月5日より本日午前中いっぱい
閉館しておりました。

本日6日午後より渡船も運航開始され、ゆがふ館も開館いたします。

ぜひ、竹富島へ足をお運びください。

投稿者 takidun : 02:41 PM

August 04, 2011

美崎浜のヒルギ

先日は満潮でお目にかかることができず、
その代わりに
見事な入日を満喫させていただいた
ミシャシ浜。

0804mishashi01.jpg

あらためて
ミシャシ浜に島人が植えているヤエヤマヒルギ
の植栽状況を確認しに訪れました。

(ta)

ヤエヤマヒルギは、
真水と海水が混ざり合う入り江などに群生し、

“マングローブ”
(亜熱帯や熱帯の河口・潮間帯の泥地に発達する特異な植物群落のこと)

を形成する上で重要な役割を果たす植物です。

竹富島では、
家屋の柱などの材木や織物の染料として
生活の中に密接に関わってきました。

川がないため入り江が存在しない竹富島ですが、
ミシャシ浜付近は隆起サンゴ礁の土壌ではなく、
石垣島から連なる古生層で形成されているため、
真水は地下に浸透せず、湧き水として浜へと流れていきます。

そのため、真水と海水が混ざり合うミシャシ浜では、
以前よりヒルギの植栽が何回も繰り返されてきました。

しかし、ことごとく失敗しています。
それは、
ヒルギが大きくなる前に、
海浜に漂着する流木がヒルギの苗を押し流しているのではないか。
と考えられています。

竹富島では、
「ピンニ木アヨー」に謡われ続け親しまれてきた
ヤエヤマヒルギ。

樹皮からもたらされる鮮やかな朱や黒の色合いは、
西表島へ耕作に通っていた遥か以前から、
島人に愛されています。

投稿者 takidun : 03:33 PM

August 02, 2011

美崎浜の入日

村の清掃活動を終え、
ふと島北部のミシャシ浜を訪れると、
素晴らしい入日を見ることができました。

0801mishashi.jpg

エメラルドグリーンの海が藍色に姿を変え、
柔らかな波がかすかな光によって彩りを添えています。
橙色をした入日の周りから徐々に蒼に染まっていく空と雲。

竹富島の変わらぬ美しい自然の姿です。

(ta)

投稿者 takidun : 09:42 AM