July 30, 2010

竹富島の生物多様性

 竹富島は、1972(昭和47)年に
西表国立公園(当時)に指定されるにあたり、

「自然が育んだ文化景観」

として、島全体が国立公園に指定されています。

西表島の多様性に富んだ豊かな自然とは異なり、
竹富島には、厳しい自然と、
その自然と相対してきた人々との調和が残されています。
かつては、島のほとんどが耕作され畑だった竹富島。
観光で暮らしを成り立たせている現在では、
かつての畑に、
薪の代用として持ち込まれたギンネムが生い茂ります。
それでも、
今もなお欝蒼とした御嶽の森では、
ヤエヤマオオコウモリやリュウキュウコノハズクたちが
静寂な夜の合間を飛び交い、
月明かりに照らされる白砂の道では、
オオヤドカリやセマルハコガメの歩みを見ることができます。

海へと目を向けると、
大勢の方が海水浴に訪れるコンドイ浜には、
海の“掃除屋”ともいえるナマコがたくさん生息しています。
美しい海のバロメーターともいえるナマコのお陰で、
訪れた人々はコンドイ浜で豊かな自然を満喫し、
心に残る思い出を刻むことができます。

そのコンドイ浜から西桟橋に向かって海岸線を歩くと、
90cmほどの石が据え置かれています。
ニーラン神石と呼ばれ、
遥か彼方、“根”の国から訪れたニライカナイの神々が
船のとも綱を引いたと伝えられているこの石は、
竹富島の海や、
海を通じて様々な授かり物を得て、営んできた人々の
暮らしを守り続けています。

竹富島の人々が大切にする神々への祈りは、
豊かな生態系も育んでいます。

明日は竹富島の4大祭事のひとつ、豊年祭が行われます。

(ta)

投稿者 takidun : 10:49 AM

July 28, 2010

学習会「豊年祭教室」

 昨晩(27日)、ゆがふ館テードゥンシアターにて
学習会「豊年祭教室」を開催いたしました!

 神職の神司(カンツカサ)3名をはじめとする
38名の方がゆがふ館を訪れ、竹富島の豊年祭を学習しました。

八重山では現在豊穣を祝う祭を豊年祭と呼称していますが、
古くはプール、プーリン、プイなどと呼んでいます。
竹富島では2日間にわたって執り行われ、初日はオンプイ、
二日目はトゥヌイプイといいます。

先ずはゆがふ館が所蔵している豊年祭(2006年)の映像を
観て、祭事に携わる人々の動きを知ります。


続いては、波利若御嶽の神司である新田初子さんによる
豊年祭の供物「シュナイ」について解説をしていただきました。
シュナイは9つの皿に味噌と白ゴマの和えものを盛り付け、
膳に載せて竹富島の島立ての6神に供えます。
材料は、タプナ(長命草)、パパイヤ、もやし、カーナ(海草)、
タコ、豆腐などを用います。

pui-kyoushitsu.JPG


なぜこれらを供物として捧げるようになったのかは、
残念ながら現在では分りませんが、
それぞれ次のような意味があります。

タプナ   〜 大地に生きる力の象徴
パパイヤ 〜 子宝に恵まれる。栄り繁昌の象徴
もやし   〜 いつまでも若々しくある。若さの象徴
カーナ   〜 大海に生きる力の象徴

それぞれ膳に載せ、供物にささげる際の方角が決まっており、
何らかの示唆が含まれています。
さらに、九つの皿の中央には、タプナを盛り付け、タコと豆腐
を9切れを盛り付け、藁で縛ります。

最後は、参加者全員で「豊年祭の道歌」を謡い、
ゆがふ館入口でガーリを行いました。


今回の学習会では、
豊年祭という大きな流れのなかで、
供物などの小さな決まりごとがいくつもあることを
学ぶことができ、大変興味深い会でした。

神前で唱える祝詞に、シュナイのカンフチ(神口)
が存在するなど、こうした世界に携わらないと分らない
ことを知ることができました。

講師の新田初子さん、
ご参加いただいた皆さま。

シカイト ミーハイユー

竹富島における“様々な世界”の探訪は、まだまだ続きます。

(ta)

投稿者 takidun : 12:54 PM

July 25, 2010

変わっていくことと変わらないこと

 昨晩は、竹富島ゆがふ館主催による
アーカイブ上映会を開催いたしました。
1976(昭和51)年の竹富島の映像を、
ご参加いただいた27名の皆さまと一緒に楽しみました。

当時の映像と現在の竹富島を比べてみると、
集落の景観は現在も美しく、
島人の努力を垣間見ることができます。
当時の人口とほぼ変わらぬ329名で、
竹富島の美しさを保っています。

大きく変わったことは、訪れる人々が増えたこと。

1976年は約4万人
2008年は約46万人

大勢の皆さまを受け入れるために、ホーシ道は舗装され、
環状線が造られ、お土産屋も増えてきました。

しかし、変わらないのは、祭の風景。

祭を支える人は変われど、豊年祭の道歌を皆で謡い、
祭主の竹富公民館執行部を出迎える人々の笑顔は、今も変わりません。

アーカイブ映像から流れた豊年祭の道歌は、今も謡い継がれています。

2009onpui.JPG
2009年 オンプイ 清明御嶽にて

(ta)

投稿者 takidun : 12:22 PM

July 24, 2010

竹富島ゆがふ館で感じる豊年祭

 猛暑の真っただ中、
八重山では豊年祭が各地域で行なわれていますが、
竹富島も一昨日(21・22日)に西塘大主を偲ぶ神事、
西塘ばんはじりが執り行われました。

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幸本御嶽 小底場への参拝

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国仲御嶽

西塘プイとも呼ばれるこの神事を終えた10日後、

7月31日には 六山(ムーヤマ)の氏子が各御嶽に集う
“オンプイ”
8月1日には、竹富公民館執行部がニーランを始めとする
竹富島の主だった御嶽へ参詣する
“トゥヌイプイ”
が執り行われます。

竹富島ゆがふ館では、竹富島の豊年祭を深く感じていただくために、
以下のイベントを開催いたします。
皆さまふるってご参加くださいませ!


● アーカイブ上映会

  日 時: 7月24日(土) 20時〜21時頃
  場 所: 竹富島ゆがふ館
  詳 細: 復帰直後の竹富島の豊年祭の映像を上映いたします。


● 祭事学習会「豊年祭教室」

  日 時: 7月27日(火) 20時〜21時30分頃
  場 所: 竹富島ゆがふ館
  特 集: 豊年祭の供物「シュナイ」について、
        波利若御嶽神司 新田初子さんに解説していただきます。

※ いずれも入場無料です。

(ta)


        

投稿者 takidun : 04:29 PM

July 21, 2010

全国自然いきものめぐりスタンプラリーが始まります!

今年は国際生物多様性年。

さらに、10月には名古屋市で、
生物多様性条約第10回締結国会議(COP10)
が開催されます。

ikimono02.JPG

この記念すべき年を契機に、国立公園ビジタセンター等において、
出来るだけ多くの人々に生物多様性年に関心を持ってもらうおうと、
『全国自然いきものめぐりスタンプラリー』を開催いたします!

スタンプラリーは2013年3月31日までの3年間。
全国のビジターセンター等の84か所の施設にて
スタンプとシールが用意されています。

センター館内の展示や観察コースを散策すると“スタンプ”
自然体験プログラムに参加すると“シール”がもらえます。

 3つスタンプとシールを集めると、「銅賞」
 5つスタンプとシールを集めると、「銀賞」
10つスタンプとシールを集めると、「金賞」 をプレゼント!

西表石垣国立公園内ではゆがふ館のほかに、
国際サンゴ礁研究・モニタリングセンター(石垣島)、
黒島ビジターセンター(黒島)、
西表野生生物保護センター(西表島)
の4施設でご用意しています。

ぜひ、八重山や全国の国立公園を訪れる際、
スタンプラリーご参加くださいね!

(ta)

投稿者 takidun : 11:23 AM