November 30, 2006

ジュンガチニガイ(十月祭)

 祭事のときには線香に火をつけるよ
 うまく燃えれば願いが通ると言われているさぁ
 防火の願いは線香に火をつけないよ

旧暦十月のミズノエの日に執り行われる、島に火災・水難がおこらないように、また島民の健康を願う祭事です。

御嶽や屋敷の座の神、ピーヌカン(火の神)に供えるのは板線香。
祖先に供えるのは一本香と呼ばれる普通の線香です。
祭事では、板線香が綺麗に燃えていれば、願いが届いたと判断されています。
ジュンガチニガイの祭事で願うのは、火災・水難の防止。
願いを叶えていただくための線香にはいつも通り火をつけますが、
防火の願いをこめた線香は、火をつけず別に供えます。

投稿者 takidun : 11:22 AM | コメント (0)

November 23, 2006

第11回島だて学校「古謡をうたおう!』

11月21日20:00から、まちなみ館で第11回を迎える島だて学校を開催しました。
種子取祭まで祭事が目白押しだったこと、また、台風13号の襲来により、久々の開催。

そして、今回は「古謡をうたおう!」

竹富島に古くから伝わる古謡。
「歌でぜーんぶわかるさぁ。」
と、まっちゃんおばあは言います。
そこには、竹富島の生活に根ざした事柄が色濃くうたわれているのです。
去る11月11日に行なわれた、第20回竹富町古謡発表*において
竹富島からの出演者が披露した「家ぬかざい」と「あーぱーれ」を中心に
竹富島の古謡を学びました。
「家ぬかざい」では家の美しさへのこだわりや
茅葺きの家作りの様子が順序だてて歌われており、
屋敷を新築したときに「あーぱーれ」とともにカリー(嘉利)の歌としてうたわれる
大変めでたいものです。
また、新築祝いのときに必ず行なうのが“ユシトゥンガナシ”。
家を作るということは、とっても大変なこと、
“ユシトゥンガナシ”の神様の力をお借りして初めて成し遂げられること。
島の人の言葉にこんなのがあります。

 「ユシトゥンガナシは木の神様。
  ヤーを新築する時に幸せや健康を祈る儀式でつけるのよ。
  大事な記念だから、ずっと飾っているのよ。
  時々見上げて“あの時はあんなだったっ”って思いだすの。」

ユシトゥンガナシの木の神様が宿るのは、木の枝と茅を束にしたもの。
木の種類はフクギ。
日の出前に東向きのフクギから2本の枝を取り、茅3つかみと合わせて束にします。
フクギの枝と茅はユシトゥンガナシの木の神様の宿る場となり、
家を守るお守りとして、中桁に結びつけます。

また、私たちの世代には茅葺き建築に携わったものがいません。
屋敷をそれぞれの構成しているものの名前を聞いても、いまいちピンとこないのが事実。
そこで、今から18年前の1988年、場儀納家の茅の葺きかえを行なった時の
貴重かつ、なつかしい記録映像を鑑賞しながらじっくりと臨場感あふれる説明を受け、
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先輩方が歌う歌についていき、
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心地よい響きに酔いしれました・・・

また、「家ぬかざい」「あーぱーれー」の他に、
お祝いの席で必ず歌う、「霧下あよー」も習いました。
この歌は、八重山の中でも大変貴重なもので、
竹富島にしかない、竹富島自慢の一曲。
今ではあまり歌われなくなってしまいましたが、竹富島にだけ伝わるこの歌は代々伝えていくべき貴重なものにちがいありません。
昔は、庭いっぱいに人が集まり大太鼓に合わせてうたったそうです。

*竹富町古謡発表会
竹富町民俗芸能保存会主催の、各地に伝わる古謡の継承・発展させることを目的としており、2006年11月11日に行なわれた第20回竹富町古謡発表会は、波照間農村集落センターを会場として開催された。

○家ぬかざい

1  たきどぅんぬ ういなか   アーシタレレイ 
   なかだきぬ ましじに    アーシタレレイ ウムイブナル

2  なんじゃやゆ つくりょうり アーシタレレイ 
   くがにやゆ したてょーり  アーシタレレイ ウムイブナル

3  ぱらくばり   みりばどぅ   アーシタレレイ 
   なないやーい  するゆてぃ   アーシタレレイ ウムイブナル
 
4  きたくばり   みりばどぅ   アーシタレレイ 
   なないやーい  するゆてぃ   アーシタレレイ ウムイブナル

5  すばてぃんだま いしじし    アーシタレレイ 
   ましじだま   ふだみし    アーシタレレイ ウムイブナル

6  しるがにや   ぱらたてぃ   アーシタレレイ 
   あかがにや   きたうき    アーシタレレイ ウムイブナル

7  なんじゃしや  うたてぃし   アーシタレレイ 
   くがにしや   んにうき    アーシタレレイ ウムイブナル

8  まるがにや   きしかき    アーシタレレイ 
   さばんぱにや  ゆつるし    アーシタレレイ ウムイブナル

9  ましぬがや   ふきてぃし   アーシタレレイ 
   ひきがにや   うすてぃし   アーシタレレイ ウムイブナル

10 やまとぅから  くだたる    アーシタレレイ 
   やしるから   くだたる    アーシタレレイ ウムイブナル

11 くがにぱる   ぴきてぃし   アーシタレレイ 
   いちゅふびる  しみてぃし   アーシタレレイ ウムイブナル

12 いらだふや   しきてぃし   アーシタレレイ 
   しるだふや   すみてぃし   アーシタレレイ ウムイブナル

13 あやだふや   うすいし    アーシタレレイ 
   くるだふや   しみてぃし   アーシタレレイ ウムイブナル


(訳)
1  竹富の 上に  あーしたり 
   仲嵩の 頂上に  あーよくやった 想い姉妹神よ

2  銀の家を 作られ  あーしたり 
   黄金の家を 仕立てられ  あーよくやった 想い姉妹神よ

3  柱配りを 見れば  あーしたり 
   七重八重に 揃って  あーよくやった 想い姉妹神よ
 
4  桁配りを 見れば  あーしたり 
   七重八重に 揃って あーよくやった 想い姉妹神よ

5  すばてぃん玉を 磁石にし あーしたり 
   真粉玉を 踏み石にし あーよくやった 想い姉妹神よ

6  白金(槇木)は 柱にし あーしたり 
   赤金(いく木)は 桁におき あーよくやった 想い姉妹神よ

7  銀(槇木)は 悦にし あーしたり 
   黄金(いく木)は 棟におき あーよくやった 想い姉妹神よ

8  丸金 垂木 あーしたり 
   すすきで 桟にし あーよくやった 想い姉妹神よ

9  上質の茅で 葺いて  あーしたり 
   引金で 押さえて  あーよくやった 想い姉妹神よ

10 大和から 下った  あーしたり 
   やしろ(山城)から 下った  あーよくやった 想い姉妹神よ

11 黄金の針で 突き上げ  あーしたり 
   絹糸(上等なすばらしい糸)で 締めて  あーよくやった 想い姉妹神よ

12 いらだふ(甍串)を 敷いて  あーしたり 
   いるだふ(白茅束)を 積んで  あーよくやった 想い姉妹神よ

13 あやだふ(綾竹)で 覆って  あーしたり 
   くるだふ(黒縄)で 締めて  あーよくやった 想い姉妹神よ

投稿者 takidun : 02:34 PM | コメント (0)

November 16, 2006

古謡をうたおう!

「第11回島立て学校」

去る11月11日、恒例の「竹富町古謡大会」が、波照間島農村集落センターで開催されました。
そこで、竹富島の参加者が歌った「家ぬかざい」「あーぱーれー」を中心に、竹富島に伝わる古謡を
聴き・学び・歌おうではありませんか!

この歌は、茅葺き家屋の建築の様子が、よくわかるように順序だてて歌われており、
家屋を新築したときに「カリー(嘉利)の歌」(めでたい歌)として歌われるものです。
現在では、竹富島の美しいまちなみのシンボルは赤瓦となりましたが、
昭和40年代まで島の屋敷は茅葺きの屋根が多くありました。
「家ぬかざい」は、その茅葺きの建築の記憶を伝承する大変貴重な歌だと言えます。
とくに、茅葺きの家づくりに携わった先輩方にとって、
「家ぬかざい」は、実感を伴って歌われていることでしょう。
若い世代は、先輩方の体験に学びながら歌うことによって、歌に対する理解が深まことと思います。

第11回の島だて学校は、古謡大会の出演者とともに古謡を学ぶ絶好のチャンスです。
みなさまお誘いあわせの上ご参加下さい。
大勢のご参加をお待ちしております。。


○ と き 11月21日(火) 午後8時00分より
○ ところ まちなみ館

投稿者 takidun : 04:41 PM | コメント (0)

November 15, 2006

ゆがふ館だより

お待たせしました!
ゆがふ館だより10号の発行です。

この時期の話題の中心はやはり「タナドゥイ(種子取祭)」。
そして、今年はタナドゥイにいたるまで祭事が目白押しでした。
その上、台風13号の到来。
めまぐるしくすぎたタナドウイまでの島の様子をお伝えします。
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●ゆがふ館たより Topics
 ・8〜10月入館者数推移
 ・平成18年度 種子取祭の日程と様子
 ・「不思議なことが起こる?シチの夜・・・」(節祭に関して)
 ・第29回テードゥンム二大会
 ・「老人力」の竹富島
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ゆがふ館便りは「ゆがふ館」でお配りしております。

投稿者 takidun : 02:15 PM | コメント (0)

November 11, 2006

「こぼし文庫」のお祝い!

「第36回野間読書推進賞」受賞祝賀会。

地域や職域、その他において読書の普及に多年にわたり尽力し、
読書推進運動に貢献した模範的な個人や団体を顕彰する「野間読書推進賞」。
このたび「第36回野間読書推進賞」団体の部で、
竹富島の『こぼし文庫』が受賞しました。
11月10日、この日は、この受賞のお祝い。

かつて、読み聞かせを行なっていたお母さん。
今は親になったかつての子供。
島の子供とおとな。
などなどが、竹富小中学校の体育館に集まり、
この、35年間の活動に対する受賞を祝いました!
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貴重な記録写真を見ながら、かつての活動を振り返り、
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みんなで「ふぅゆべま」を歌い、
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親子での読み聞かせがあり、
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みんなで喜びを分ち、
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この、35年間の活動に対する受賞を祝いました!

「こぼし文庫」の歴史は、随筆家の岡部伊都子さんが蔵書とともに建物をも寄贈した、
1972年5月15日にはじまります。
竹富島をこよなく愛する岡部伊都子さんにより、島の子の地域活動の場として寄贈されました。
当時は、図書館や本屋もない離島という環境の中、
本の貴重さを強く感じた母親たちがこぼし文庫で親子読書会を積極的におこない、
「読む力・書く力・見る力」を育んできました。
それとともに、読書を入口として島の伝統芸能や行事などを実体験するなど、
島の文化と生活とのつながりへの理解を深める原動力にもなってきました。

そして、35年間の生きた読書活動により、
家庭と地域と学校とがつながる活動の場として成長し今に至り、
今回の受賞につながったのです。

また、11月7日には、東京・新宿区袋町の日本出版クラブで授賞式が行なわれ、
こぼし文庫の運営活動の中心となっている方々が受賞式に出席し、
また、京都ではこの受賞を岡部伊都子さんへ報告もしたそうです。
この、受賞を糧に「こぼし文庫」はこれからも成長することでしょう。

投稿者 takidun : 04:35 PM | コメント (0)

November 06, 2006

九月大願い

11月5〜6日、ツチノエの日。

旧暦九月の「キノエ」または「ツチノエ」の日に行なわれ、
五穀豊穣と健康長寿を神様に祈願します。

初日の夕方より、西塘御嶽・清明御嶽・幸本御嶽において神司の夜籠りが始まります。
御嶽の拝殿に一晩中籠り、島のみんなの健康と長寿の願いをします。
二日目は、神司と公民館執行部がムーヤマ(六山)をまわり、祈願します。

投稿者 takidun : 03:48 PM | コメント (0)

November 05, 2006

かりゆし館にて、佐野滋写真展

「今から30年あまり前に初めて訪れた竹富島。
 以来、2000キロ彼方から島が私の心に語りかけてきます。
 竹富島は八重山の小さな島ですが、豊かな自然と伝統文化、
 それに人の心の温か さをあわせ持っています。
 小さな竹富島が秘める大いなる力を感じ取っていただければ幸いです。」

30年あまり前に竹富島を訪れて以来、竹富島に通う佐野滋氏。
1973年1月に撮影された竹富島の生活の一端。
かりゆし館ロビーにて11月4日より展示中!

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みなさま、33年前の竹富島をどうぞご覧ください!

投稿者 takidun : 04:32 PM | コメント (0)